自分ができる段階での『最大』を通ること
遠隔操作で、できないことをできる状態に
痛いところがある人は、痛いところを使って動かそうとしてしまいます。
私も以前はそうなっていましたが
今は痛いところや、しっかり折り込みたいところ、引き込みたいところは
その場所に意識を置くのでなく、インナーによる遠隔操作で
したいことをできる状態にしています。
今回もそれを丁寧にやってみました。
いつも熱心に自分でいろいろ考えて来られる方ですが
首がすっきりしないということ。
首の下あたりが固まってきつそうです。
インナーを使って
肩甲骨の状態を少し変えることを誘導してみると
下の画像のように楽そうになり
この後、頚椎への流れも誘導してスッキリ。
「筒の体」から更に背骨を絞って使うと変化する股関節2(2019年7月5日 )
股関節をいかに楽な状態にするかをしてもらうのに
上の画像ではやはりきつそうです。
肘が体の後でも、インナーの流れで前肩を修正(2019年5月30日)
肩、腕、インナーを使って痛くない流れを覚える(2019年7月11日 )
で、流れの方向を覚えてもらうと下の画像のように使えました。
股関節も引き込めて脚の方向がまっすぐ。
ここからの開脚。
この方は前回、人生初めての開脚ができたのですが
「背骨が縮んで伸びません」とのこと。
壁を使って背骨の可動域を出す(2019年6月30日)
をこの状態でやってもらうと
下の画像のように背骨が伸びました。
少し手伝いましたが、開脚前屈からの脚抜きも
痛みなく楽にできました。
背骨の伸ばし方できれいな正座(2019年7月7日 )
背骨を引き合ったまま移動させる(2019年7月10日)
でやっていることですが、自分で背骨を伸ばしている感覚があっても
後ろに引くだけでなく、頭の方向に伸びるベクトルもなければ、体の流れも
細かなインナー感覚も生まれてきません。
肋骨の形が縮んでいたので、立位体前屈でもするように、
肋骨の形がキープできる状態でやって頂きました。
長座の時の体幹の底、これだけ変わります(2019年7月9日 )
をしてみて、うまくいかなかったので
タオルを使って股関節の引き込み感覚を感じてもらいました。
股関節だけでなく、全体の流れとしてとらえていくんです。
階段を上がるにも、このような意識ができると
とても楽に無理のない状態で上がることができます。
これは自分の親の介護をしているときにサポートしてやっていたことです。
「このくらいの角度が限界!」
と言われていた方。
中心に向かう方向を合わせて背骨も伸びるようにしてみて
インナー感覚を引き出すと、脚は徐々に開いていきます。
いいな~と思うのは、前回来られた時から、WSでしたことを
自分自身で考えながら意識してこられて
こうするとここがきつい、どうすればいいか、というような質問が
どんどん出てくること。
「体のできることが変わってくると
本当に面白いですね~」
と笑顔で帰って行かれました。