人の体をどれだけ大切に扱えるか

うまさきせつこ

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テーマ:ボディコントロール

人の体をどれだけ大切に扱えるか

先日のレッスンで思ったこと。

うちのレッスンでは、
感覚を感じてもらうために誘導する時、
人の体に触れる
私の体に実際に触ってもらう、ということが多い。

これはとても大切なことで
口で説明することや見た通りにだけ
やってもらうのでは、コラムや動画よりは
実際にその場の状況に合わせられる分だけ、わかりやすいが
見たことをやってみるだけでは
捉え方ですることが違ってしまうこともある。
だから、WSなどでも必ず
お1人ずつのチェックをさせてもらっている。

如何に感覚を得てもらうかは
誘導の仕方で変わってくる。
生徒さんたちに誘導の仕方を教える時も体の向きや方向
どんなふうに触れるかを念入りにやっているが
どうしても力が入っていたり
触れ方がきつかったり、弱かったり
嫌というほどでなくても、
ちょっと不快な感じに感じられる触れ方になってしまう人もある。

「ずっと触れていてほしい」
と思えるような優しさと心地よさがなければ
人の体が感覚を得て、自然に連動するような状態にはならない。

私の体を起こしてもらうということをしたとき
えらく力が入ってしまう人がいた。

「あなたのお母さんだと思って」
と言ってみたら、とても優しく、いらない力が抜けて
気持ちよく起こしてくれた。

「母は骨がもろいから、丁寧に優しくやらなきゃと」
思われたそうだ。
自然に体の中心がこちらを向いて
自分自身の体を使って、こちらの体に合わせていた。

相手の体を慮って、相手の体を自分自身が感じるということが
とても大切なことだと思う。
「想像力」と「応用力」
人の体がどうなっているか
どんなふうにすれば、痛みなく心地よく感じられるか
想像して感じてみて
自分の知っている感覚と相手の体に合わせて
自分の体の流れを伝える。

文字に書けば難しく思われるが
人の体を大切に優しく扱おうとするのに
理屈はいらない。
それを繰り返すほど、
人の体に真摯に向き合うことで、自分の体は使えてくる。

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うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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