肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
怪我の影響を最小限にとどめて先に活かす
昨日、生徒さんから連絡がきた。
「やってしまいました!」
足の上にステンレス製の携帯用ポットを落とされたらしい。
衝撃が強かったので、整形外科で見てもらうと
足の人差し指にひびが入っていた。
指1本と言えども、普段通りにはいかず
その部分を無意識にかばって、いろんなところに影響は出てくる。
治癒に至るまでの過ごし方で
痛さを感じる時間も、治癒後の体も変わってくる。
指が床につくと痛く、その日は随分腫れていたらしい。
ちょうど前日に、体幹から足裏につながる流れを確認して
床から還る力が意識できるように
いろいろやっていたので
それを思い出して、
痛くなく歩けるように自分でいろいろ工夫されている。
どなたかが怪我されたり
不具合があるときには、その状態で如何に体をゆがませずに過ごすか
うちではよくやっているので、それが役に立っている、
怪我してみて、まだ足の踏み方では無意識にしているいらないことに気づいて
怪我はしない方がいいが、体幹からのつながりを考えながら
自分の感覚をもっと深めていくチャンスと
前向きに考えておられる。
「踵をきっちりついて、
そこから土踏まずを伸ばして指までつなげていくと
痛くないんです。
今日は2日目で腫れが引いてきてます。」
状況を聞いて、やっておられることに加えて
無理なくできそうなことを新たに考えて、アドバイスしてみた。
電話の向こうで、「これなら痛くないですね」とやっておられる。
その人の体や普段の気質を知っているのと
レッスンをされてきて、体の流れをご存じだからできること。
負荷のかかること、かからないことの判断もご自分でわかるから
できることだ。
整形外科でも固定はされず、「痛いからできることとできないことがありますが」
と、特に運動をしてはいけないとは言われていない。
この人の仕事への考慮と自分で判断できると思われているからこそ。
この方は、別ジャンルで指導されている方だが
何とか、そのための靴も履けるようになったので
いつも通りお仕事に行かれるという。
無理はされないと思うが、人に足を踏まれないように気を付けてほしい。
こういう時は注意喚起に目印をつけておくのがいい。
うちでは不具合があるときこそ
きちんとレッスンに来られる方が多い。
来た方が楽になることを一緒に考えられるからだ。
病院や整骨院でチェックしてもらいながら
来週もレッスンにいつも通り来られるということなので
無理のないように
体をゆがませずに過ごせることを一緒にやってみようと思う。
関連するコラム
足裏から股関節に還す流れ(2018年10月17日)
痛いのを我慢するのではなく、痛くないやり方を考える(2018年10月9日)
体幹につながる足裏を作る(2018年9月13日)
足裏が均等に踏めず怪我しやすい足(2018年11月6日 )
踵を押すには小指側もしっかり使えてこそ(2018年9月1日)
(膝立ちで指を立てるところやグランプリエ、ルルベは、この場合はやりません。念のため)