股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
重心の意識の違いの差
2枚の写真は、1番から4番に重心移動したものです。
バレエのことととらえず、例えば歩く時の感覚としても、体幹が移動するのか
脚が移動するのかで、重心の位置は変わってきます。
上の写真は脚だけを前に伸ばしているので、重心は後ろ側に残っています。
個々の位置では、例えばプリエしようとすると
軸足側と反対側の脚とは均一に折り曲げることができません。
軸足側に負担がかかりやすくなります。
歩くときにこの重心であれば、体は後ろに残っていて、骨盤は後傾しやすく
股関節に力が入りやすい状態になります。
写真はありませんが、伸ばした前脚側に重心があったとすると
骨盤は前傾しやすく、腰が反りやすく、脚に負担がかかりやすくなります。
2枚目の写真は前側に重心移動する時、骨盤位置が移動して脚を置く形になっているので
重心は真ん中にあります。
骨盤で前後の脚を分けています。
この重心であれば、脚は左右に均等に開いて折り曲げることができます。
歩いている場合は、体幹が移動していく時に自然に脚が送り出される形になります。
イメージとしては大きな柱がぶれずに前に進んでいく感じです。
負担が少なく、体に自然な状態です。
体が自然に運動できる骨の位置を意識付けしていくことで
できないと思い込んでいたことが徐々に可能になり
自分自身でも驚くほど、体のあり方は変わっていきます。
歯を食いしばって身に付ける辛い鍛錬でなく
自分の本来の状態をじっくりみつけていく
自然なことを体に染み込ませたいですね。