休日の「振替」と「代休」で異なる法的効果。
社労士&アンガーマネジメントファシリテーターの三谷です。
今回は、L字カーブと今後の女性活躍推進について、です。
先日、政府の経済財政諮問会議の議事録を見ていたのですが、
その際、「女性の就業率と正規雇用率」というテーマがありました。
上記の会議録はこちら
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2020/0708/agenda.html
女性の就業率は従来M字カーブを描いていると言われていて、
その解消が課題とされていました。
具体的には、女性の就業率は、20代後半で結婚による退職、30代40代が落ち込み、
そして子育てが一段落する50歳前後で就業する、という形のためM字カーブを描くというものです。
しかし、この問題は育児休業制度の充実やワークライフバランスの推進の成果もあって、
30代40代の就業率も高まってきたのです。
そのため、国は、M字カーブは解消しつつある、という認識を示しています。
その一方で、L字カーブという課題が見えてきています。
それは、女性の「正規雇用率」です。
正規雇用率を見ると、30歳以降は正規以外での雇用が中心となっていて、
30歳前後までは正規雇用率が上昇し、その後は下降していくというL字です。
この正規以外での雇用というのは、中には望まない形の場合もあるでしょう。
そのため、国としては、少子化・女性活躍推進のため、
「女性の正規化を重点的に支援する」としています。
企業としては、今後ますます女性活躍推進の取り組みが求められるとともに、
正規雇用化への取り組みも考えていく必要がありそうです。
例えば、短時間正社員や、地域限定正社員等、「正社員」という概念を変容していく等です。
雇用関係の助成金もその方向性を応援するものが今後は今以上に出てくると思います。
そのような助成金も利用しながら、女性活躍推進への取り組みも実践していきましょう。