社労士と経営者の関係について思うこと。
社労士&アンガーマネジメントファシリテーターの三谷です。
今回は、フリーランスとして働くときの心構え、です。
先日、第9回全世代型社会保障検討会議という政府の会議が開催されました。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/zensedaigata_shakaihoshou/index.html
仕事柄、このような会議の動向は気になっているのですが、
今回「フリーランスの働き方」についても触れられていたので感じたことを書いてみます。
フリーランスについては、雇用類似の働き方の場合には、
従業員に適用される労働法の適用をしていくべきではないか、という議論がなされています。
また、今回のコロナ禍の中で、
委託主との間で口約束だけで業務委託契約書がない、等の委託関係の証明書がないために、
助成金を申請する時に困った、という声も多く聞きました。
そういった意味でも、委託主、フリーランスともに契約書というものの重要性が再認識され、
今後はより一層フリーランスを保護するための政策が進むような気がします。
私もフリーランスと言える働き方をしていますので、
このような動きには基本的に賛成です。
ただ、一方で、同会議の『フリーランス実態調査』にもあるとおり、
フリーランスという働き方を選択した理由の第1位は、
ダントツで、「自分の仕事のスタイルで働きたいため」です。
人間関係や時間、場所に囚われず、自由に働きたい、ということでしょう。
私もそうです。
しかし、フリーランス保護強化を求めることと、自由を求めること、
これはある意味反対のことのようにも感じられます。
労働力が減少していく中で、多様な働き方を受け入れる社会は絶対必要です。
もちろん制度として国が一定の保護のルールを作るのは必要でしょう。
しかし、フリーランス側も自分の仕事のスタイルで働きたいならば、
その「自分の働きかたのスタイル」を積極的に伝えていくべきです。
例えば、私の場合、最近では
「今は子育て中で、子供ために急な日程変更をお願いすることがあります」
「土日には電話に出られません」
「夏には1か月くらいの長期休暇をいただいています」
といったことを、お客様との契約の際には伝えるようにしています。
それが自分の働き方のスタイルだからです。
プロとしての自覚が足りないかもしれませんが、それでも仕事を依頼していただけています。
むしろ、最初に、「こういうスタイルで仕事に取り組んでいます」といった方が、
お互いにやりやすいと言ってくださっています。
今後は、企業における雇用という形も変化していき、
業務や仕事単位で人がつながるプロジェクト型の人材活用が増えていくと思います。
フリーランスの活用をもっと企業も考えていくでしょう。
その中で、フリーランス側も「自分はこういうスタイルで働いています」ということを
自信をもって委託主に伝えることが両者にとってハッピーになっていくのだと思います。