「テレワーク化できる作業はないか」一度は考えてみて
社労士&アンガーマネジメントファシリテーターの三谷です。
今回は、テレワークにおけるメンタルヘルスについて。
例えば、在宅勤務の場合、
「嫌な上司と顔を合わせずに済む」
「同僚との人間関係に無駄に悩むことはない」、といったメリットがある反面、
パソコンの前で黙々と仕事を行うのはストレスに感じることもあります。
オフィスでの通常のコミュニケーションであれば、
隣の同僚と「あのさ~」と雑談でもして一息入れることもできますが、
ずっと100%仕事モードという力が入った状態がストレスに感じてしまうことがあるのです。
特に、自宅で子育てや介護をしながら仕事を行うような場合には、
仕事に集中できずにイライラなどのストレスが溜まることもあります。
また、気軽に誰かに相談できないということから孤独感を感じることも出てきます。
ネットや電話で繋がっているとはいえ物理的な距離感から孤独に感じ、不安を覚えることもあるのです。
そのうえ上司の目が届きにくいため、長時間労働になりがちで過労によるメンタル不調の懸念があります。
そして、見逃されがちなのですが、
テレワーカーだけでなく管理職側にもメンタルヘルスケアは必要です。
特に今まで「会社に来て、顔を合わせて仕事はするものだ」という仕事観で育ち生きてきた管理職は、
目の前から部下がいなくなるわけで、大きな喪失感を覚える方も少なくありません。
従来の部下管理、コミュニケーションではついていけないストレスからメンタル不調になる可能性があります。
このようなわけで、テレワーク=気楽そう=メンタル不調になるわけない、という考え方は危険なのです。
ということで、テレワークで働く従業員へのメンタルケアは忘れないようにしましょう。