サービス残業対策③
時間外労働の上限規制が、来月1日から中小企業でも適用されます。
いわゆる残業時間の規制ですが、
私が顧問先企業などに情報提供している中で、
多くの社長や担当者が勘違いされている点がありました。
何かというと、1か月の上限月100時間未満という基準がありますが、
これは、「休日労働」も含みます。
この休日労働を含んで100時間未満という点を、
通常の残業時間だけで100時間までOK,と勘違いされているのです。
この勘違いパターンは多いです。
「残業だけだったら100時間いかないから大丈夫」と考えていたら、
それは上限違反になる可能性がありますので注意が必要です。
ちなみに、2~6か月の上限平均80時間以内(こっちは以内)も
休日労働を含みますので、併せてご注意下さい。
100時間や80時間という基準に休日労働を含む理由ですが、
これは、労働者の健康を守るためです。
健康管理という点から考えると、長時間労働を減らす、
そのためには通常の残業だけでなく休日労働も減らしていく、という理屈になります。
健康というキーワードを頭に入れておけば、
理解しやすく、実務上混乱もしにくくなるのではないでしょうか。