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正社員の給料を下げて同一労働同一賃金を達成する考えは捨てましょう

三谷文夫

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テーマ:同一労働同一賃金

同一労働同一賃金についての質問も日を追うごとに増えてきています。

最近では、このような質問がありました。

「正社員の給料を下げて、パートと同じ水準にすることは問題でしょうか」

これは、「問題あり」です。

そもそも同一労働同一賃金ですが、例えば、
給料の中心である基本給については、
職業経験や能力、貢献度などに基づく相違が認められます。

しかし、職業経験や能力、貢献度などが正社員と同じであれば、
パート等のその他労働者であっても、正社員と同様に支払うことが求められます。

そして、ガイドラインが出ていて、そこには、
「同一労働同一賃金実現のために労使で合意することなく
正社員の待遇を引き下げることは、望ましい対応とはいえない」
と明記されています。

もちろん、ここに書いてある通り、労使で合意すれば、違法性はないのですが、
このような考え方自体は、同一労働同一賃金の趣旨に反するものといえます。

今後、規制が厳しくなることも踏まえて、
正社員の待遇を下げるという考え方は捨てたほうがよいでしょう。

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三谷文夫
専門家

三谷文夫(社会保険労務士)

三谷社会保険労務士事務所

労務についての法的観点からのアドバイス、それに加えて人材育成、組織力向上についての研修を行うことができることが私の強みです。「明日から実践できる研修」をモットーに、現場ニーズに合わせた研修が特徴です。

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