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均等と均衡。どっちの考えを適用したらいいの?

2020年1月24日

テーマ:同一労働同一賃金

コラムカテゴリ:法律関連

コラムキーワード: 働き方改革同一労働同一賃金 対策

同一労働同一賃金への対応ですが、
正社員とその他の従業員との間で、
不合理な差がないようにすることがゴールです。

ここで不合理な差かどうかは、
均等待遇と均衡待遇という考え方で判断することになります。

均等待遇は、差別的な取扱いが禁止されます。
待遇の取扱いについて差を設けてはいけないことになります。

これに対し、均衡待遇は、差があってもいいが、
その差がバランスがとれていなければいけない、というものです。

この二つの考え方のどちらを使うかは、
さらに次の3つの観点で考えます。

①職務の内容
②人材活の仕組みと運用の範囲
③その他の事情

①は、業務の種類や中心的な仕事の内容、責任の程度が比較要素です。
また、②は例えば転勤の有無や、職種転換の有無、
人事異動の範囲等が比較要素になります。
さらに、③は、労使慣行や労使協議の内容、定年退職であること、等、
様々な事情を考慮できます。

そして、比較の結果、
①と②が正社員とパートと同じならば、均等待遇。
異なる場合には、①と②、そして③も考慮して、均衡待遇を図る、
という流れになります。

この記事を書いたプロ

三谷文夫

労使ともに幸せになるための労務管理のプロ

三谷文夫(三谷社会保険労務士事務所)

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