サービス残業対策④
「部下が変わらなくてイライラします」という上司からの相談。
本当に部下は変わっていないのでしょうか。
もしかしたら3か月前にできていないことが
今はできるようになっているかもしれません。
仕事への意欲は以前より上がっているかもしれません。
意外と上司の方が部下の変化に気付いていないこともあるのです。
上司は部下を「観察」することが大切です。
観察というのは、観て察する、ということですが、
観察を補助するものとして日頃の何気ないコミュニケーションも必要です。
観ているだけでは分からないこともあるからです。
そして、コミュニケーションも「何気ない」というところがポイントで、
挨拶や声掛け、すれ違いざま、エレベーター、トイレでばったり会った時等、
がっつりと顔を突き合わせて行うものでない方がよいです。
なぜなら、目的は、部下の観察を補助するものであるからです。
つまり、上司自身の部下の変化に対する感度を上げるために行うものなので、
ちょっとした仕草や表情、言葉や態度をキャッチできればよいからです。
日常の会話とその反応などから部下の様子はある程度見えてきます。
そのような「観察」という行為を行わず、
「部下がいつまでも変わらない」とレッテルを貼るのは早すぎます。
本当に部下は変わっていないのか、まずそこを疑ってみることも
イライラを解消するヒントになるかもしれません。