中小企業が紙ベースでマイナンバーを管理する際の注意点
「マイナンバーが始まるけど、会社に何かメリットってあるのですか?」
こんな質問を中小企業の経営者からよく受けます。
そんなときは、このようにお答えしています。
「今はメリットはないです。どちらかと言うとマイナンバーの管理等、手間ばかり増えてデメリットの方が大きいです。」
ただ、必ず、このようにも付け加えています。
「でも、せっかく新しい制度が始まるのですから、これを“社内改革”をする良い機会と捉えてメリットに持っていきましょう!」
社内改革とは、少々大げさな言い方かもしれませんが、
私はマイナンバー対応を通じて、組織を活性化する良い機会だと思っています。
なぜなら、マイナンバー対応のキモは、情報漏えいを防ぐための組織体制作りだからです。
どんな業務にマイナンバーが必要で、誰が取り扱うのか。
どのように保管し、廃棄のタイミングをどうするのか。
このような事を考えていくうえで、各部門、各従業員が自分の仕事を棚卸することになります。
そして組織横断的な話合いも必要になってくるでしょう。
その過程で、不要な業務、部門間で重なっていた業務、無駄な会議などが見つかり、効率化に繋がります。
私は、組織横断的な話合いが最も重要だと思いますし、それが組織を活性化するポイントだと考えています。
マイナンバー対応をデメリットばかりにとらわれず、
むしろこれをメリットに変えるくらいの意識で取り組む方が、有意義だと思いませんか。
★経営者と従業員がともにハッピーな会社作りをサポートします★
三谷社会保険労務士事務所