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2型糖尿病患者さんがインスリン治療をする意義

松田友和

松田友和

テーマ:インスリン治療

講演写真

先日、岡山県でインスリンに関する講演をさせていただく機会がありました。中国地方、四国地方、兵庫県の糖尿病専門医が50名以上集まり、インスリン治療に関してディスカッションしました。
私からは、2型糖尿病患者さんがインスリン治療する意義として、

1、そもそもインスリン分泌が低下している方のインスリンを補うために使用する
2、その方の膵臓を守って、将来の血糖コントロールを良くするために使用する

を提案させていただきました。

インスリン治療は最後の手段と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、糖尿病の早期に使用して、しっかり血糖値を安定させることで、インスリン治療を終了したあとでも、その方の将来の血糖コントロールが良くなることが数多く報告されています。

もちろん、どんどんインスリン治療を行えば良いといったものではありません。この10~15年で糖尿病の治療薬は劇的に進化しています。インスリン治療も含めて、それぞれの方により適切な薬剤の選択が可能になっています。
薬に振り回されるのではなく、それぞれの治療薬の特性を上手に利用して、よりストレスなく血糖値と付き合っていきましょう。

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松田友和
専門家

松田友和(内科医)

医療法人社団翠藍 糖尿病内科まつだクリニック

糖尿病専門クリニック。糖尿病専門医による薬物療法に加え、認定看護師や療養指導士など糖尿病専門スタッフがチームで食事療法や運動療法も行う。フットケア外来、禁煙外来、糖尿病患者友の会「ばんぶぅ会」もある。

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