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糖尿病と足。
糖尿病と足。実は糖尿病診療において、「足」も重要なチェックポイントなのです。
糖尿病は、血管の中の糖濃度が高くなる疾患です。その結果、血管の壁が障害されて
しまいます。このことが、「糖尿病は血管の病気」であると言われる理由です。
糖尿病における足病変を血管という観点から考えますと、
・足の細い血管が障害されることで、心臓からもっとも遠いところにある足先の神経が障害
される。
→痛みを感じにくくになり、足先に傷が出来ても放置してしまいます。
・足の太い血管が障害されることで、足先の血流が悪くなります。
→出来てしまった傷が治りにくくなります。
ということが原因として挙げられます。
さらに、血糖値が高いと、細菌をやっつけてくれるはずの白血球の働きが弱くなるため、
傷が簡単に感染してしまいます。
これらが原因で、糖尿病足壊疽という足の切断にもつながるような事態に陥ってしまいます。
私達のクリニックに通院していただいている方の中にも、内科で足を診てもらえるとは思って
いなかった、とおっしゃる方が多数いらっしゃいます。
出来てしまった足病変をしっかり治していくことは大変重要ですが、出来るだけ早期に発見して、
足病変に至らないように予防することが最も大切です。
巻き爪、白癬菌感染症(水虫)、胼胝(べんち)、魚の目(うおのめ)はありませんか?
履いている靴は足に合っていますか?履き方は正しいですか?
爪の切り方を変えるだけで、痛みが軽減されたり、歩きやすくなったとおっしゃっていただくこと
もあります。正しい靴の履き方にすることで、歩き方がスムーズになります。
足のトラブルがありましたら、お気軽に糖尿病内科にご相談ください。