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松田友和(まつだともかず) / 内科医

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コラム

糖尿病の発症を予測する方法

2018年7月30日 公開 / 2019年7月17日更新

テーマ:糖尿病センター

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 糖尿病 食事糖尿病 症状糖尿病 予防

経口ブドウ糖負荷試験という検査をご存知でしょうか?

糖尿病であるということは、慢性的に血糖値が上昇している状態を指します。
健康診断にて、糖代謝や血糖値が要注意と指摘されていても、糖尿病であるかどうかは判定できません。
経口ブドウ糖負荷試験は、糖尿病を診断するための検査方法です。

ステップ1 前日21時以降に食事を摂らない
ステップ2 採血
ステップ3 ブドウ糖入りの微炭酸水を飲み干す
ステップ4 30分後、1時間後、2時間後に採血

つまり、おなかをすかせた状態で、甘いジュースを飲んでどの程度血糖値が上昇するのかを調べる試験です。
糖尿病の発症初期では、お腹がすいている状態の血糖値は正常値であることがよくあります。
しかし、血糖スパイクと言う言葉でも知られているように、食後に高血糖を呈しています。
また、このブドウ糖負荷試験では、インスリンの値を測定することで、将来の糖尿病発症リスクを予測することが出来ます。

日本人は、欧米人と比較してインスリンを分泌する力が弱いことが知られています。
ブドウ糖を飲んだ時のインスリン分泌のパターンを調べることで、糖尿病のなり易さ、なり難さを予測することが出来ます。
近年、妊娠糖尿病という概念があり、妊娠期の血糖上昇を予測するためにもブドウ糖負荷試験が行われていますので、妊娠を経験された方にはなじみのある検査かも知れません。ちなみに、妊娠糖尿病を指摘された方(つまり、ブドウ糖負荷試験で血糖が上昇した方)も、将来糖尿病になるリスクが高いことが知られています。

備えあれば憂いなし、です。一度、ご自身のインスリン分泌能を調べてみませんか。

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