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コラム

糖尿病は遺伝する?

糖尿病センター

2018年1月29日 / 2018年9月14日更新

寒い日が続きますが、お元気にお過ごしでしょうか。
インフルエンザも猛威をふるっていますし、腸炎も流行しだしています。
この寒い時期は、運動不足や食べ過ぎで、血糖値も上がりやすい時期です。体調管理に気をつけて、この寒さをのりきっていきましょう。

最近、相次いで、「糖尿病は遺伝するのか?」という質問を受けました。
遺伝という言葉の定義にもよりますが、大きな意味では糖尿病は遺伝しますし、厳密には遺伝病ではありません。糖尿病と遺伝について考えてみたいと思います。


親子で、顔や声が似ていることはよくあります。これは顔や声を決定するいくつかの遺伝子が似通っているために起こる現象です。親子で似てしまう性格やくせに関しても、一部は遺伝子が似通っていることが、原因かもしれません。これらと同じ感覚で考えていただければよいのが、「糖尿病(血糖値があがりやすい性質)が遺伝する」、ということになります。実際に糖尿病患者数の95%程度を占める2型糖尿病では、家族歴が発症の予測因子として重要だとされています。ご家族が糖尿病であることは、糖尿病の発症リスクが約2倍高いと言われています。1型糖尿病の遺伝に関しては、諸説ありますが一般的には遺伝はしないと言われています。

一方で、糖尿病は厳密には「遺伝病」ではありません。「遺伝病」とは、ある一つの遺伝子が病気の原因となっている場合を指します。これに対して、糖尿病の発症には複数の遺伝子が関係していることがわかってきています。最近では日本人の糖尿病発症に関与する多くの遺伝子が明らかになってきています。遺伝子検査をして、将来の糖尿病発症リスクや予防法がわかるようになるのもそんなに遠くないと言われています(既に運用が始まっているものもあります)。

それでは現時点で、ご家族が糖尿病である場合にはどのように対処すればよいのでしょうか。現在、血糖値が高くない場合でも、ブドウ糖負荷試験という検査をすれば、将来糖尿病に対するリスクがわかります。また、もっと簡単には食事をしっかり食べてから、1~2時間後の血糖値をチェックすると健康診断ではわからない隠れ糖尿病が明らかになります。これらで、血糖値があがりやすい体質であることがわかれば、糖尿病になる前からお薬を使わずに食事習慣や運動習慣を少し見直すことで発症抑制や進行抑制が出来ます。

厚生労働省が昨年9月に発表したデータで、我国における糖尿病患者数は約1000万人であると推測されています。糖尿病の可能性を否定できない人の数も約1000万人であると想定されており、合わせて約2000万人の血糖値が高いと考えられています。
これだけ糖尿病が増えているのは、もともと日本人が遺伝的に糖尿病になりやすい民族であることが原因だと言われています。糖尿病≒贅沢病ではありません。現代の平均的な日本人のライフスタイルで、血糖があがりやすい体質(遺伝要素)をもっている人の血糖値があがっているのです。糖尿病のことを良く知ることが、糖尿病と上手に付き合っていく第一歩だと思います。

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