大阪府貝塚市PTA研究大会「思春期・反抗期の子どもとのつきあい方」&講演会の感想

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

12月10日(日)は貝塚市民文化会館コスモシアターで講演会がありました。
テーマは「思春期・反抗期の子どもとのつきあい方」
主催は貝塚市PTA協議会様で聞いてくださるのはPTA役員様と一般の保護者様です。




詩「もし思春期をやり直せるなら」のどこに共感しましたか

最初に詩「もし思春期をやり直せるなら」を朗読して皆さんにどの部分に共感されたかを聞いていきました。





みなさん「全部に共感するというか、思い当たるところがあって選べません」という前置きの後「強いて言うなら『注意やダメ出しばかりしないで』のところです」とおっしゃる方が多かったです。



「うるさく口出ししないで温かく見守ります」に共感しますと言う方もおられました。
みなさん子どもさんにうるさく言い過ぎかもと思われているのだなあと思いました。

次に思春期の子どもの特徴と接し方について下の資料をもとに解説していきました。



普段子どもにかけている言葉の8割は注意・命令・禁止・叱責

親が普段子どもにかけている言葉とはどんなものでしょう?
「早くしなさい」
「もう宿題終わったの?」
「いい加減にしなさい」
こういう言葉が多いでしょうか。
親が子どもに日常的にかけている言葉の8割は注意・命令・禁止・叱責です。

これでは子どもが反抗するのも無理はないし、親子関係だって良くなりません。
親子関係を良好にし、子どもの自信や意欲を引き出すためには「プラスの問いかけ」で子どもの気持ちや考えを聞くようにすることが必要です。
下の資料をもとに子どもにかける言葉を意識化してマイナスをプラスに変えていきましょうとお話ししました。







普段から「プラスの問いかけ」を意識して増やしていくと親子の会話も前向きになってきます。
親も子もプラス思考、ポジティブ思考に変わってきます。
子どもにかける言葉が変わってくると子どもとの関係が変わってきます。
そして子どもとの関係が変わってくると子どもが変わってくるのです。
実は自信ややる気を引き出す最大の要因は親子関係にあります。

自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方




これは7つ全部やる必要はありません。
みなさんがこれは良いことだなと共感される1つ2つを心がけてもらえればそれで十分です。
私が考える良い子育てではなく、みなさんが考える自分に合った自分らしい子育てをしていただけることが一番大切です。

お一人お一人にそれぞれ違う詩をプレゼント




講演の終わりに「レジメの一番最後の詩はお一人お一人全部違う詩です、あなたに届いた詩はあなただけの詩です、もしその詩がみなさんのお心に響く詩であったならこんなに嬉しいことはありません。本日は誠にご清聴ありがとうございました。」という言葉で講演を締めくくりました。

質疑応答



質疑応答では「反抗期のない子もいますがそれは大丈夫なのでしょうか?」という質問がありました。
「親子関係が非常にうまくいっているお家で反抗期がない子もいますが、その場合は大丈夫です。」とお答えしました。

お父さんからの質問で「家に帰ると奥さんが子どものことですごく怒っている時が時々あって『あなたからも叱ってほしい』と言われることがあるんですが、その現場も見ていないし、それほど怒ることでもないと感じることも多いのですが、そんな場合僕はどうしたらいいでしょうか?」というのもありました。
「そういう場合はまず、ゆっくりと奥さんの話を聞いていただいて『それは叱らないといけないね』と共感していただいて『後でちゃんと言うとくわ』ととりあえずその願いを受けて、『でも君も仕事から疲れて帰ってきて子どもがそんなんだったら本当に疲れるなあ』と労いの言葉をかけてあげてください。
子どもさんに対してはあなたが叱る必要がないと判断されたら叱る必要はありません。それは嘘をついたのではなくて忘れていたということで良いんじゃないでしょうか。
とにかく話をゆっくり聞く、共感する、願いを受ける、苦労を労う、これで奥さんの気持ちは落ち着きますので大丈夫です。」とお答えしました。

講演会のアンケートと感想


貝塚市PTA研究大会アンケート結果


(回答数:23)
1、当てはまるものを選択してください。(複数選択可)
保護者 幼稚園(2人)小学校(15 人) 中学校(12 人) 記載なし(0 人)教職員(4人)その他(0人)
※2つ選んだ人:6人、3つ選んだ人:2人

2、本日の講演はいかかでしたか?
非常に良かった(18 人)
よかった(5人)
あまりよくなかった(0人)
よくなかった(0 人)
無回答(0 人)


(感想)
・現在、自分の子どもが反抗期だから悩んでいるとかは無いのですが、子どもとの接し方、
更に人とどう接するかにも発展して考えさせられる講演でとてもためになりました。私が考える子どもとの接し方の考えと一致する部分も多く、それが正しいかは半信半疑だったので、確認も含め勉強になりました。

・今、直面している我が子の思春期。 先生のお話は、とてもわかりやすく、楽しいお話でした。無事に生まれてきてくれた日の 事を思い出して、プラスの問いかけで、乗り越えていきたいと思います。

・楽しく、大事なお話を聞く事が出来て、感謝です。

・自分の子ども(娘2人)はまだ未就学で小さいので、将来の我が子にや自分が働いている学校現場での子どもたちへの示唆として、長谷川さんのお話を聞かせていただくつもりで参 加しましたが、実際には親としての自分のあり方、親としてのあり方についてのお話で、 子どもの年齢に関係なく今日から実践できる内容でありがたく思いました。また、虐待や 子どもの過酷な生活が社会問題になっている現在、保護者啓発の講演などで、保護者の方 に長谷川さんのお話を聞いてほしいとも思いました。
まずは帰って我が子を抱きしめたいと思います(抱きしめさせてくれる間に)。そして帰っ て妻と今日のお話を振り返りたいと思います。
ありがとうございました。

・もっと子どものことを信じようと思います。

・笑顔で、ゆっくりと、明るい元気なトーンで話され、実体験からの話が心に響きました。
ありがとうございます。

・子ども目線、親目線、色んな目線からの話でよかった。

・小4の子どもがいます。月に1回くらい学校に行きたくなく休んでます。毎日だったら困 るけど(ここに私自身の不安があるのだと思いました)、月1回くらいだったらいいかな ぁと思ってました。心に響く話ばかりで、自分を振り返る機会になりました。 学校がおもしろくないと言い出した頃から、急にしゃべらなくなることが多くありました。 いつまでも、子どもと思ってたのが、思春期のはじまりだったのですね・・・。

・思春期、反抗期のつきあい方というと、何かコツでもあるのかと思っていましたが、結局、 「子どもへの愛」を、「無条件の愛」を確認するということに尽きるなと感じました。

・子育てで悩んでいることが、気分的に楽になりました。自身が変わると、子どもが変わるということを、今後は活かしていきたいと思いました。

・自分の子育て(3人娘でもう成人しています)を思い出してホロっときました。保護者からの子育ての悩みを聞く時にとても参考になりました。

・先生のお話をお聞きして、息子たちとの接し方を変えていきたいとすごく思いました。(ガミガミ口うるさく言ってしまっているので・・・)
ありがとうございました。

・涙なくしては聞けない。心にバシバシ突き刺さる内容でした。
子どもたちと夫に感謝の気持ちを忘れないようにしたいです。

・子どもの反抗期などで、しんどくなることもありますが、生まれてきてくれた原点の喜び
に戻るとゆるせる気持ちになりました。
ありがとうございました。

・いろんなことを子どもに求めていることに気は付いていましたが、子どもの為・・・とばかり押し付けて考えている自分がいました。
もっと家族で笑顔で過ごせるようにしたいと思います。

・子どもに対する接し方、肯定感の高め方とても参考になりました。
今日からちょっとずつ実践出来たらと思います。
本日はありがとうございました。

・子育てを見直すきっかけをくださりありがとうございます。

・今まで子どもにしてきたことがあったので、それがすごく知れてよかったです。
子どもに対するプラス、マイナスがあることが知れてよかったです。

・対話になる場合はわかるのですが、問いかけに「わからん」「知らん」という風になった り、「どうせ」と自分の考えや、気持ちまで持つようにするにはどうしたらいいのかなと思います。⇒質疑応答でわかりました。

・具体的な話があって分かりやすかったです。

・「そのままを愛する(変えようとしない)」の言葉が心に響きました。
「そのままのあなたが大好き」・・・この言葉を思いを込めて、我が子や幼稚園の子ども たちに伝え続けていきたいと思います。 もう1点、「信じて任す(管理者ではなく、援助者になる)」この点も、大きく心に響きま した。自分で決めることが、幸福感につながるという研究の結果をお聞きし、子どものこ とを思ってかける言葉1つ1つが子どもにとってプラスになるのか、今後よく考えていき たいと思います。

・頭では、理解しているつもりでも心では理解できていなかったんだと改めて感じることが できました。




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 2023年12月 大阪府立清水谷高校教職員研修
 「生徒の自尊感情を育てる関わり」
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 2023年11月 加古川市立平岡北小学校人権研修会
 「思春期になる前に知っておきたい7つの接し方」
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 2023年11月 加古川市立中部中学校区PTA五校園研修会
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 2023年10月 佐賀学園成穎中学校
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 2023年10月 九州地区理容師美容師養成施設教職員研修会
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 2023年10月 兵庫県加西市立加西中学校PTA人権講演会
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 2023年9月 兵庫県多可町立中町南小学校PTA人権講演会
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 2023年9月 三重県明和町立下御糸小学校人権講演会
 「絵本で語る子どもの人権』
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 2023年9月 東京都港区芝浦小学校人権講演会
 「子どもの自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
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 2023年8月 朝来市教職員組合・養父市教職員組合主催
 「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5141850/

 2023年7月 島根県奥出雲町立布勢小学校
 オンライン講演「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5140240/

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発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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