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コラム

加古川市公立幼稚園・こども園の先生対象の研修会

2019年12月24日 公開 / 2021年2月9日更新

テーマ:教育・人権講演会

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 12月23日(月)は加古川市立川西こども園で公立幼稚園・こども園・保育園の先生方の研修会がありました。



 テーマは「自己受容・他者受容~ありのままを受け入れるということ~」。





 最初に「あなたが大切だと思うものベスト3」を記入していただきました。
 これを後でグループワークのときに発表してもらいます。








 はじめにこんなお話をしました。


 仕事とは「仕える事」と書きます。
 確かに仕事とは誰かのお役に立つこと「奉仕する」事だと言うことができるでしょう。
 では、みなさんは一体誰のためにお仕事をされているのでしょうか?
 大切なお子さんを預けてられる親御様のためでしょうか。
 それともお勤めされている幼稚園やこども園のためでしょうか。
 皆さん公務員でいらっしゃいますから加古川市や加古川市民全体のためでしょうか。
 ここの自覚はとても大切です。
 なぜなら皆さんの目や心がどちらを向いているかで、
 仕事のやりがいや取り組み方が変わってくるからです。





 私は家庭教師ですから私が奉仕すべき対象は二つしかありません。

 一つはお金を出してくださる親御様です。

 たぶん90%以上の塾や家庭教師派遣会社は親御様の願いを叶えるために仕事されていると思います。

 もう一つは子どもたちです。

 私は親御様のためではなく子どもたちのために仕事しています。

 そしてそのことが私の仕事をとても楽しくやりがいのあるものにしてくれます。
 今こうして皆さんの前でお話しさせていただけるのも子どもたちのために仕事をしてきたからだと思っています。
 何が子どもたちの本当の助けとなるのか。
 何が子どもたちの意欲を引き出すのか。
 何が子どもたちの成長に繋がるのか。
 何が子どもたちの現在そして将来の幸せに繋がるのか。
 それらと真剣に向き合ってきたからこそ、
 今こうして皆さんにお話しさせていただけるのだと思います。





 皆さん。
 世界で初めて幼稚園(キンダーガルテン)を作ったのはフレーベルです。
 彼は一体誰のために幼稚園を作ったのでしょう。
 フレーベルは親のためでもなく、国家のためでもなく、
 子どもたちのために幼稚園を作ったのです。
 それが彼の仕事を偉大にしています。

 「すべては子どもたちのために」

 子どもたちに対してどう関わることが一番いいのか?

 常にそう自分に問うことが皆さんの仕事を素晴らしいものにしてくれます。
 そしてそういう視点で保育の仕事をされていくなら本当の意味で保育の専門家、保育の実践家として社会に貢献されることになるでしょう。
 それこそが理想を持って保育教諭になられた皆さんの真の願いなのではないでしょうか。


 子どものために仕事をするわけですから、子どもの気持ちを理解するように心がけ、子どもの話もよく聞くように私は心がけています。
 子どもの理解者になると同時に「本当にこの子のためになることとは何か?」を常に自問自答しています。
 子どももその親も一人一人違います。
 この子に上手くいった方法があの子には上手くいきません。
 その子一人一人を見て、その時その時の状況にあわせて、
 何がこの子のためになるのか?
 何がこの子の成長に繋がるのか?
 そう自問自答しながら、悩みながら、子どもに接していくことが大切だと思います。

 
 そのあと保育現場の実例をもとにケーススタディをしました。

 <一つのお手玉を取り合う2人の3歳児の仲裁に入った保育士さんの実例をもとに皆さんと一緒に考えました>

 子どもの人権として「子どもらしくいられる権利(甘えられる権利)」と「成長を待ってもらえる権利」についてお話したあと、発達障害傾向のある子どもへの接し方とそのお母さんに対する支援についてお話しました。


 グループワークの前にこの資料を読んでいただきました。





 グループワークでは先ほど記入した「あなたにとって大切だと思うものベスト3」をそれぞれ1分半で発表してもらい、そのあと30秒ほどみんなで感想を言い合います。





 全員が発表し終わったら、今度はグループ全員で「グループで大切だと思うものベスト3」をみんなで話し合って決めます。








 
 第1位は3つのグループ全て「健康」でした。第2位は「感謝」や「思いやり」が多かったです。
 第3位に「家族」や「自由」。どうしても第4位に「お金」を入れたいということで第4位を作られていたグループもありました。

 皆さん楽しく話し合いができたようです。


 約30分間のグループワークのあと、このようにお話ししました。

 「どうでしたか、皆さん。
  心を開いて思いを言えた。
  心を開いて人の話が聞けた。
  そう思える人、手を挙げてください。
  皆さんが今体験されたのが自己受容であり他者受容です。

  自分が最初書いたベスト3よりも
  グループで決めたベスト3の方がいいと思う。
  気に入っている。
  そう思える人、手を挙げてください。
  それが成長です。

  どうか今日体験されたことを学校現場や日常生活で生かしてください。
 
  本日は誠にありがとうございました。

 そうご挨拶したあと、お一人お一人に16種類のそれぞれ違う詩をプレゼントしました。


 皆さん、研修に積極的に参加してくださいました。
 ありがとうございます。
 質疑応答では素晴らしい質問をしていただきました。
 自分なりに「自分だったらこうする」とお答えしました。
 また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。





         < リンク >

 
 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm

 教育講演・人権講演のテーマや内容については
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/

 長谷川満の見方が変わる相談室
 http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/471145150.html

この記事を書いたプロ

長谷川満

子どもの自信とやる気を引き出す教育のプロ

長谷川満(家庭教師システム学院)

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