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高砂子ども園の教育講演会で尋ねました「あなたにとってお子さんを漢字一字で表すと?」

2018年1月19日 公開 / 2021年2月9日更新

テーマ:教育・人権講演会

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 1月18日(木)は高砂市立高砂こども園で教育講演会がありました。
 テーマは「無為の子育て ~あなたのままで100点満点~」。
 聞いてくださるのは子育て中の保護者の方約100名です。





 最初に詩「あいってなあに?」を紹介しました。





 愛とは人の心を明るくするものです。
 愛とは人の心を温かくするものです。
 その愛をあなたが私に持ってきてくれた。
 そんな風に幼い子ども達に愛を伝えられたら素敵だなあ
 という思いからこの詩が生まれました。



 
 無為とは、2500年前の中国の老子の言葉です。
 「何もはからうことなく、ありのままにそのままに。自然にお任せする」という意味です。
 子育てにおいて最も大切なのは「力を抜く」ということです。
 「ま、いっかー」と気楽に構えていれば心に余裕も生まれます。
 この心の余裕があれば「待つ」ことや「見守る」こともできるようになります。
 子どもという存在は「自然に近い存在」です。
 そして自己成長力によって自ら成長、発展していく存在です。
 その自己成長力を信頼して、その自然の力を生かして、その子が本来持っている能力や意欲、思いやりの心を引き出していこうとするのが無為の子育てです。
 


      無為の子育て    

   1、いい子にしようとしない
   (あなたでいい、あなたがいい)

   2、甘えを許し受け入れる
   (あなたもわたしもダメでいい)

   3、自然にお任せする
   (私には何もできません)

   4、愛や喜びや幸せを受け取る
   (私の許に生まれてくれてありがとう)

   5、自分のエゴに気づく
   (「あなたのため」は自分のため)






 無為の子育てとは、子どもを「幸せな子」に育てる子育てです。
 それは同時に「幸せな親」になる子育てでもあります。

 では、何が本当に子どもの将来を幸せなものにするのか?

 実はハーバード大学で75年間にわたって卒業生268人に対して、毎年健康診断、心理テスト、聞き取り調査を行い「人を幸せにするものは何か」という研究がされていました。
 そして2009年に長きにわたる研究成果が発表されました。
 
 「何が人を幸せにするか?」

 その問いの答えは実にシンプルで誰もが納得するものでした。


 それは「あたたかな人間関係」だったのです。


 そしてそれは主観的な幸せ感だけでなく、社会的・経済的に恵まれている人の割合も「あたたかな人間関係」を持っていると答えた人はそうでない人の実に3倍もありました。年収において890万円も高かったそうです。

 つまり子どもの幸せ、子どもの社会的自立にとって最も大切なのは周りの人々と「あたたかな人間関係」を作れるようになるということです。そしてその土台となるものこそ「あたたかな親子関係」です。




 
 親は子どもに何を身につけさせればいいかと与えることばかりに目が行きがちですが、本当は子どもが運んできてくれた愛や喜びや幸せを「受け取る」ことの方が何倍も大事なんじゃないかと思うんです。
 なぜか?

 幸せな親が幸せな子どもを育てるからです。
 
 「自分という存在は親に喜びを与える存在なんだ。親に幸せをもたらす存在なんだ。」
 子どもが心からそう思えること。

 それが「あたたかな親子関係」を築くということです。

 そのために大切なのが3つの「あ」です。

 3つの「あ」とは、「あんしん」「あいじょう」「ありのまま」です。

 つまり子どもが安心してありのままでいられること、親の愛情を十分に感じられること。
 それが「あたたかな親子関係」を築くだけでなく、自己成長力を活発にし、子どもが成長することによって子どもの問題も改善していきます。

 
 そして講演の終わりに「あなたにとってお子さんはどんな存在ですか。漢字一字で表してください。」と言ってみなさんに書いてもらいました。

 「 宝 」や「 笑 」と書かれた人が多かったように思います。

 その他には「 喜 」「 明 」「 陽 」「 光 」といった明るいイメージの漢字を書かれた方も多くおられました。

 「 鏡 」というのもありました。


 
 今みなさんが書いてくださった「宝」や「笑」や「喜」や「光」を子どもたちが持ってきてくれたんですね。
 そしてそれらは皆さんのすぐそばにあるということです。

 では、私の話はこの辺で終わりたいと思います。
 本日は誠にご清聴ありがとうございました。

 そうご挨拶した後、小田和正さんの曲「たしかなこと」にのせてお一人お一人それぞれ違った詩をプレゼントしました。
 
 



 みなさん大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございました。 
 またお会い出来るのを楽しみにしています。





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