兵庫県西宮市立津門小学校での講演会

2014年3月1日公開 / 2014年8月1日更新

テーマ：教育・人権講演会

コラムカテゴリ：出産・子育て・教育

　2月27日（木）は午後3時から西宮市立津門（つと）小学校で講演会でした。

　最初にアニメ『ドラえもん』～のび太の結婚前夜～から、しずかちゃんのパパが結婚式の前日の夜に、しずかちゃんに語った感動の言葉を紹介しました。

　しずかちゃんが自分は甘えたり、わがままを言ったりばかりでパパやママに何もしてあげられなかったからお嫁に行くのをやめると言い出したのを聞いて、パパはやさしくこう語りかけます。

　「とんでもない。
　　君は素晴らしいおくりものを残していってくれるんだよ。
　　そう、数えきれないほどのね。
　　最初のおくりものは君が生まれてきてくれたことだ。
　　午前3時ごろだったよ。
　　君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。
　　あんなに楽しい音楽は聞いたことがない。
　　病院を出た時かすかに東の空は白んではいたが、
　　頭の上はまだ一面の星空だった。
　　この広い宇宙の片隅に僕の血を受け継いだ生命が今、生まれたんだ。
　　そう思うとむやみに感動しちゃって涙が止まらなかったよ。
　　それからの毎日、
　　楽しかった日、
　　満ち足りた日々の思い出こそ
　　君からの最高のおくりものだったんだよ。」

　しずかちゃんのパパが言われるように私たちは子どもたちからたくさんの贈りものをもらっています。
　喜び・・、幸せ・・、そして愛。
　そのことに気づくとき、私たちはすでに幸せであった自分を発見します。
　幸せとはなるものではなく気づくもの。
　そうして幸せをいっぱい感じて子育てしていくことが子どもを幸せに育てる秘訣です。

　そのあと、詩「もし思春期をやり直せるなら」をもとに皆さんと一緒に、今の自分の子どもへの接し方や心のありようを見つめ直していきました。
　皆さんにどういうところに共感されますかとインタビューしたり、対話しながら進めていきました。
　それぞれの方の答えに、参加されている皆さんもそれぞれに共感されていて、自分の子育てを振り返るいい時間にしてもらえたように感じました。

　

　僕が講演で一番大切にしていることは参加されたお一人お一人の「気づき」です。
　なぜなら自分が自分で気づいたことなら、そこから変えていくことが出来るからです。

　「あなたはあなたのままでいいんですよ。」
　講演の中でそんなふうに語りかけることもあります。

　「そのままのあなたで愛されているんですよ。」
　そう語りかけた時、多くの親御さんが自分の子どもへの接し方を見直されます。
　そして、子どもへの接し方や自分の心の持ちようを変えられるのです。

　皆さんの心の中にはすでに子どもへの愛があって、子どもからも愛されていて、もうすでに幸せだったんだと気づくことができれば、すべては良い方向に自然に変わっていくように思います。

　皆さんの心が軽くなりますように。
　心がリフレッシュして元気になってもらえますように。
　そういう「気づき」がありますように。
　そんな願いを持っていつも講演しています。

　最後に小田和正さんの曲「たしかなこと」にのせて、お一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。

　今日の講演会に参加して下さった皆さん、ありがとうございました。
　講師に選んで下さった教頭先生、色々とお世話になりました。
　心より感謝しております。
　また皆さんにお会い出来る日が来るのを楽しみにしています。

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