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第6回無為塾「京都・拾翠亭で心整う 〜私を許し、愛せるようになる7つの処方箋〜」ありがとう <講演編>

長谷川満

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テーマ:無為塾

10月25日(日)は京都御苑内 拾翠亭(しゅうすいてい)で第6回無為塾を開催しました。



午前の部(9:30~)の始まりは雨でしたので、みなさん傘をさして来てくださいましたが、10時前には雨も上がりお庭の緑が鮮やかでした。





今回のテーマは「京都・拾翠亭で心整う 〜私を許し、愛せるようになる7つの処方箋〜」。


自己肯定感を高める7つの秘訣


私を許し、愛せるようになる、とは自己を受け入れ、肯定するということです。
そういう観点から「自己肯定感をいかに高めていくか」が重要となります。

< 自己肯定感を高める7つの秘訣 >

  1. 自分に対する要求水準をうんと下げる
  2. 我慢グセをやめて素直な気持ちを言う
  3. 損得ではなく「好き嫌い」で選ぶ
  4. 他人の感情や行動に責任をとらない
  5. ああ、今の私はそうなんやと読者目線で見る
  6. 感情は受け入れる、行動は選択する
  7. 追い出した「ダメな自分」と仲直りする




自己肯定感・・「自分はダメなところもある、だけどそのままの自分が好きだし、そのままの自分で生きていきたい」と思えること。
今のありのままの自分を受容し肯定する気持ち。

今の自分を否定して、より強くなったり、より美しくなったら自分を愛そうというのは自己肯定感ではありません。また自己愛が強く、人に対して傲慢な態度をとる人も自己肯定感が高い人ではありません。



私が大切だと思う4つについて解説します。

2、我慢グセをやめて素直な気持ちを言う


我慢グセというのは、何でもかんでも自分が我慢したらいいわ、で事を収めるクセです。
このクセがあると心の中に不満ばかり溜まってしまいます。

そして、そんな不満ばかり溜め込んでしまう自分が嫌いになってしまいます。
もともと「我慢」は仏教用語で、自分の方が正しい。我慢してやっているという慢心をあらわしていたんですね。

我慢をすると、どうしても「私が我慢してあげている」という思いになってしまいます。そこから相手に対する不満が出たり、相手のことが嫌いになったりしがちです。夫婦不和も大概はここから生まれます。

だったら、自分の正直な思いを素直に伝えて、お互いに譲り、譲られる方が人間関係も円滑に進みます。時に衝突することがあっても、それがあるからこそお互いの本音も分かり合えます。

また自分の正直な思いを素直に伝えることは「自分の思いを大切にする」ことにも繋がります。自分の思いを大切にできてこそ自己肯定感も高めることが出来るのです。

ちょっと私ごとになるのですが、40代半ばの頃、朝のウォーキングの際、ついでにお地蔵さんにお参りして「今日1日、人が喜ぶ言葉を言います。人が嫌がる言葉は言いません。」と誓いを立てて1日を始めていたのですが、家に帰ってしばらくすると妻に小言を言っている自分に気づくんですね。

「あかん、あかん。嫌がるような言葉を言わないんだった。」と反省するのですが、私のところは自営業で一日中、妻と一緒なものですから、また昼間に小言を言ってる自分に気が付く。そして反省する。そんなことを1日に3回も4回も繰り返しているわけです。

「注意していても1日に3回も4回も小言を言ってしまっている。もし、気をつけていなければこれの3倍は小言を言ってたはずだ。その小言を妻は我慢してくれていたんだ。」と気がついたわけです。



それまでの私は「自分が妻のことを我慢している。自分が妻のことを許してあげている。」と思ってたんですね。
でも逆であったことに気がつきました。
妻が僕の小言やその他もろもろのことを我慢してくれていた、そんな僕を許してくれていたんだ、と気がつきました。

そうすると妻に対して申し訳ない気持ちが湧いてきて、
感謝には「謝る」という字が入っているでしょ。
本当にそうで、「我慢させて申し訳なかった。こんな僕を許してくれてありがとう。」と感謝の気持ちが湧いてきました。

自分は我慢している方ではなく、我慢してもらっている方だった。
この気づきは私にとって、とても大きな気づきでした。

3、損得ではなく「好き嫌い」で選ぶ




自己肯定感の低い人は自分の判断に自信を持てない人が多いです。
だから人に聞いたり、相談して「良いと思うよ。」と言ってもらわないと不安なんですね。

つまり物事を決める際に他者から見てどうかという他人軸、世間軸で物事を判断したり決めたりする傾向が強いんです。



他人軸の「みんなどうしているか?」「どちらが正しいか?」「どちらが得か?」という情報は全て外部から得られる情報です。それを基に判断、行動するわけですから、どうしたって外部の状況に振り回されることになります。また外部の情報はフェイクもありますので、どうしたって不安です。だから他人軸で判断している人は基本的に不安が強く、自信が持てません。

それに対して自己肯定感の高い人は自分の心で決められる人が多いんですね。
逆を言えば、自分軸で物事を決められるようになればなるほど、自己肯定感も高まります。
では自分軸とは?



「どちらが好きか?」「どちらが幸せか?」「どちらが楽しいか?」
これらは自分の心に聞かないとわからないことです。
つまり、これらの判断基準で決めるということは100%、自分の意思で決めたことになります。
この積み重ねで自分軸が出来、自分軸で決められるようになります。



実は神戸大学と同志社大学が共同で「幸福感と自己決定」の研究を大規模にやっていまして、2018年にその研究結果を発表しました。
それによりますと日本人の幸福感に最も影響を与えるのは、
1位 健康
2位 人間関係
3位 自己決定
4位 所得(年収)
5位 学歴

なんと所得(年収)よりも「自己決定」の方が幸福感を高める、という結果が出ています。
自分の心で決める。自分の心で決めた。
それが自己肯定感を高めます。

5、ああ、今の私はそうなんやと読者目線で見る




普段、私たちは色々な出来事に遭遇し、喜んだり、悲しんだり、そういう感情に振り回され、翻弄されて生きています。
この出来事にいちいち感情的に反応しているのが主人公目線です。

それに対して読者目線とは、そんな自分を冷静に客観的に見つめている自分。自分を俯瞰している自分。この視点を読者目線と言います。

ちょっと例をあげて説明します。
「思わず怒りにまかせて怒鳴ってしまった」とします。
しばらく経ちますと後悔の念が襲ってきます。

「ああ、また怒鳴ってしまった。なんで怒鳴ってしまったやろ。」
と落ち込んでしまいそうになった時に、このフレーズを心の中で唱えてください。
「ああ、今の私はそうなんや」

そうすると後悔している自分と、それを見つめている自分がいますね。
それを見つめている自分、これが読者目線です。

怒鳴ったことに対して、良い悪いじゃなくて「そうなっちゃうよね・・」みたいな感じです。
これが、ありのままの自分を受け入れる、ということに繋がります。

そしてここからが大事なんですが、「そうなっちゃうよね・・。だってもういっぱいいっぱいになっちゃってて、心に余裕が全然なかったもん。不安で仕方なかったんやね、私。」と自分の状態に気づけるようになります。

そうすれば「どうしたらいいか」が見えてくるのです。

自分を責めることなく受け入れること、自分を許し理解しようとすることで自己肯定感は高まります。

7、追い出した「ダメな自分」と仲直りする




皆さんは35人学級の担任の先生だとします。
父兄からも先生仲間からも認められる良いクラスを作りたいと願っています。

クラスには怒りっぽくてすぐ喧嘩する子、いつまでも泣いている弱い子、ズルをする子など、いわゆる悪い子がいては良いクラスは作れません。
そこであなたは、そういう子達をクラスから追い出します。
「あなたのような悪い子はうちのクラスには要りません」と言って。



そうしてクラスには20人の問題のない子ばかりになりました。
これが今の私たちの姿です。
ダメな自分を「ない」ものとして抑圧し、あたかも「まともな人間」として生活しています。



でも、それは本当の自分、ありのままの自分ではありません。作った自分です。
45歳までは「社会適応」が重要なのでそれでいいのですが、60歳以降にもっと自分らしく自由に生きたい、となった時にはもう一度本来の自分、ありのままの自分に戻る必要があります。
それこそが自己実現です。

その「ありのままの自分」に戻る移行期間が45〜60歳です。
そしてその「ありのままの自分」として生きるためには、かつて意識的に排除してきた弱い自分、ダメな自分、嫌いな自分をもう一度自分の心に呼び戻すことが必要です。

人間的成長といえば普通、道徳的に優れた人間になることだと考えられていますが、本当は逆なんですね。
克服するのではなく、ダメな自分を許し受け入れることによって、怒りを勇気に、弱さを思いやりに変容することが人間的に成長するということです。



自己実現といえば、何か大きな夢を叶えることのように思われていますが、本来は「ありのままの自己」を実現することなんですね。

ダメな自分を許し、受け入れる。それが自己肯定感です。
弱さだと思っていた面が共感性や思いやりに変わる。
マイナスは全部プラスの力に変えられる。

これがユング心理学で言われる「影(シャドー)の統合」であり、個性化(自己実現)です。

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長谷川満
専門家

長谷川満(講演会講師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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