年商を積みまし、経営を安定させる事業の多角化のアイデア Vol.1 不動産経営に投資する

松本尚典

松本尚典

テーマ:不動産投資 どうやる


1、経営を安定させる成長戦略に、事業の多角化は不可欠


企業の成長は、大河の流れに似ています。

歴史の中に名を刻む優良企業でも、その源流をたどると、ほんの小さな零細な流れからスタートした企業ばかりです。

それが、どうやって海に流れ込む段階の大河のような優良企業に育つのかを考えてみてください。

もし、川の流れが源流から生まれる小さな水の筋だけであったとしたら、その水の流れの筋は、流れ落ちる過程で、乾いた土に吸収されて、消えてしまいます。

大河に育つ川は、必ず、その流れの過程で、別のエリアを流れてきた多くの支流と合流して、次第に大河に育ってゆきます。

企業もまた、これと同じです。

本業の流れが、様々な流れの展開(マーケティング)をみせるだけでは、大河に育ちません。本業が様々な姿に身を変えながらも、本業とは別の流れの支流をその流れに取り込み、水量を増してゆき、大河へと育っていくのです。

本業集中という言葉は、経営者に安心感を与える心地よい言葉ではありますが、それでは企業は大河には育ちません。

成長戦略のためには、本流を見失わないようにしつつ、その流れの中に、多くの支流(多角的な事業展開)を受け入れてゆく必要があります。

大河の流れのように悠々と安定期な流れをえるためには、その過程の成長段階で、多角的な事業の展開が必要になります。

2.年商を積み増し、収益構造を多角化し、有事があっても崩れない経営へ


いかなる商品も、ライフサイクルが存在します。非常に有望な商品やビジネスモデルでも、
それが普及するにしたがって、競合が発生し、他の商材との効用が重なり、代替品の脅威が発生します。その結果、需要に対して、供給が過多となるときが必ず到来します。供給が需要を追い越せば、価格は下落傾向を示します。それでも、経営者が過去の栄光や自社の技術にしがみついてしまい、価格を維持すれば、顧客は知らぬ間に離れてしまい、事業が崩れていきます。

このような商品やビジネスモデルの成熟期の到来が避けられない以上、事業が継続的に成長するためには、マーケティングと、ラテラルマーケティングと呼ばれるイノベーションを繰り返しながら生まれる余剰利益を他の事業に投資し、事業を生み出して、多角化をし続ける必要があります。

優れた事業の多角化は、投資におけるポートフォーリオと同様に、収益構造の多角化を齎し、特定事業の商品のライフサイクルの推移や有事に強い事業体を生み出すことができます。

優れた投資家が、株式と債券・自国通貨と他国通貨をくみあわせて、ポートフォーリオを組み、経済構造のトレードオフ現象を利用して、収益を守るように、優秀な事業家もまた、多角的な収益構造で、事業の収益と利益を守るのです。

3、不動産経営は、ノウハウさえ積めば、本業と両立できる多角化の基本


では、どんな事業をベースに多角化をすればよいのでしょうか?

理想的な事業の姿は、利益が本業から生み出され、それが新規事業の投資として稼働し、新規事業が生み出され続けることです。

ただ、多くの経営者にとって、上記のような状態は、「言うのは簡単だけど、実行することは難しい」と感じるでしょう。事業のアイデア自体、そんなに生み出されるものではないし、仮にアイデアが生み出されたとしても、それが投資に値するような事業に育つかどうかは、まったく未知数だと感じるでしょう。

本業を持っている経営者の方が、その次の事業として比較的、多角化の第一歩に踏み出しやすいのが、不動産投資事業です。

不動産投資で世間一般的にサラリーマンが簡単に副業的に手を出すのは、不動産の世界で悪評の高いワンルーム投資です。ワンルーム投資のすべてが悪いわけではありませんが、資金力のない人が借入を起こしてワンルームに投資した場合、空き家リスクや修繕費の計画が甘く、収益が落ち込んで元本返済が収益でできなくなってしまうような問題を引き起こすことが頻繁に起きます。

これは、不動産投資につきものの空き家率の見定めの甘さや、不動産を維持する経費がどれだけかかるのかという、不動産投資につきものの常識を踏まえずに不動産投資に踏み込むことで起こす問題です。

このような点をきちんと勉強をし、しっかりとした見識を踏まえれば、不動産投資は、かなり優れたストック収益を生み出す事業に育ちます。

そして、本業がどのような事業であろうと、両立が比較的しやすい事業が、不動産投資と不動産経営事業だと思います。

僕自身も、株式会社URVプランニングサポーターズで、ビル投資を行い、ビル管理事業を他の資産家のビルの管理受注も含めて、事業化をしています。

不動産投資とそれに伴う管理事業は、仕事それ自体、胸が躍るような面白い仕事ではありません。地道に利益を積み上げ、この後述べるような事業計画を綿密にたて、最大の出費となる借主の募集や管理(修繕や清掃)を自社で行って経費を抑え、地道にストック利益を積み上げるという、非常に地味な仕事です。

しかしながら、そこから生み出されるストック収入は、確実な収益として積み上がり、残ります。心躍るような事業(僕でいえば、経営支援事業や総合商社事業・海外進出支援事業など)を実行するうえで必要な利益を確実に生み出してくれる固い収益源が、不動産投資と管理事業といえます。

本業が成功報酬型の事業で、固いストック型収益が欲しいと考えている経営者の方が、是非、利益を投資してスタートを検討すべきが、不動産事業だと僕は思っています。

怪しい業者の営業トークに乗せられて投資をするような愚を犯さず、自分のアタマで、じっかり見定めて進める限り、不動産事業は非常に固い収益源となる事業となります。

不動産経営

4、不動産経営に不可欠な不動産事業計画


安全で確実な収益をえる不動産事業のスタートは、自分がどの程度のイニシャルの資金を投資できるのかを冷静に見極めて、物件を選定し、それを現実にかかるコストや空室率などの数字を踏まえて、どの程度の利回りで運用することができるのかを、しっかり計画することにあります。

販売業者の営業トークに踊らされたり、売りたいがためにリスクや経費を低く見積もったりしている販売会社の事業計画を安易に信用したりするのでは、失敗します。

世の中の「儲け話」というのは、ほぼ、嘘があります。収益がえられる案件は、転がり込んでくるものではなく、自分の足とアタマで、組み立てていかなければならないのです。

他の事業と異なり、不動産投資事業は、リスクと費用が確実に組み立てることができるため、事業計画の計算が確実に立つことに特徴があります。しっかりとした事業計画が事前にあれば、その通りに事業を進めることができるのが、不動産事業であり、計算通りに収益があがるのが不動産事業です。

多角化を図って、事業収益を安定させたい経営者の方は、是非、選択肢の一つに不動産投資事業を位置付けてみてください。

松本尚典の中小企業経営者支援コンサルティングサービス
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松本尚典(経営コンサルタント)

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経営者の弱みを補強して売上を伸ばし、強みをさらに伸ばして新規事業を立ち上げるなど、相談者一人一人の個性を大切にしたコンサルティングで中小企業を成長させる。副業から始めて、独立で成功したい人も相談可能。

松本尚典プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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