示談金の渡し方|振込名義・領収・受領証で残すべきもの
Tさん(30代男性・既婚・会社員)は、休日にデリヘルを利用した際、キャストとの間で金銭の受け渡しをめぐるトラブルが生じ、動揺してホテル代を支払わないまま現場を離れてしまいました。その後、ホテルに警察が到着したことを知り、店舗と警察の双方から着信が相次いだため、不安を抱えて弊所にご相談いただいた事案です。早期に弁護士が介入し、警察対応と示談交渉を進めた結果、事件化することなく解決に至りました。
ご相談の概要
| ご相談者 | Tさん(30代男性・既婚・会社員) |
|---|---|
| 利用店舗 | デリヘル(ラブホテルにて利用) |
| 状況 | 金銭トラブルの直後にホテルから立ち去り、その後警察が現場に到着 |
| 請求額 | 10万円(明確な金額提示のないまま交渉開始) |
| 解決結果 | 被害届の提出なし、示談成立、職場・家族への発覚なし |
ご相談までの経緯
Tさんは、繁華街のラブホテルでデリヘルのキャストからサービスを受けている際、キャストから金銭を渡せば本番行為に応じるという話になり、後払いの約束で性交渉に至りました。
しかし、行為の後にTさんが所持金の不足に気づいてその旨を伝えたところ、キャストは態度を一変させ、店舗と警察への通報をほのめかして強い口調で抗議しました。Tさんはその様子に驚き、高額な請求や逮捕への不安から、ホテル代を支払わないままその場を離れてしまいました。
その後、周辺で様子をうかがっていたTさんは、ホテルに警察のパトカーが到着するのを目撃し、間もなく店舗と警察の双方から携帯電話に着信が入るようになりました。応答はしなかったものの、仕事や家庭への影響を強く懸念し、対応について弊所にご相談いただきました。
弁護士の対応と交渉の経緯
弊所は、Tさんから丁寧に事情を伺い、金銭を支払う意思自体はあり、キャストも金銭を条件に性交渉へ同意していたと考えられる状況であったことから、不同意性交等罪の成立には争う余地があると判断しました。一方で、密室でのやり取りである以上、キャストの供述をもとに捜査が進む可能性も否定できないため、警察の動きを注視しながら示談交渉を並行して進める方針を取りました。
既に警察からTさんへ連絡が入っていたことから、弊所は速やかに警察へ連絡を取り、代理人として対応することを伝えました。同日中に弁護士がTさんに同行して警察署へ赴き、事情を説明したところ、警察はキャストから相談を受けているものの被害届は受理していないとのことでした。ただし、現場から立ち去った点については指摘を受けたため、当時Tさんが混乱した状態にあったことや、以後は弁護士を通じて誠実に対応する意向であることを伝え、理解を求めました。
続けて、同日中にホテルへ同行し、未払いとなっていたホテル代を精算しました。
その後、店舗との交渉に移り、本番行為についてはキャストの同意があったという主張を軸に、キャストの供述を裏付ける客観的な証拠が乏しいことや、Tさんが現場を離れたのはあくまで動揺によるものであったことを丁寧に説明しました。粘り強いやり取りの結果、店舗・キャストの双方も早期の解決を望み、示談が成立しました。
解決結果と対応のポイント
最終的に、請求額は10万円で示談が成立し、警察への被害届の提出はなく、逮捕や前科を回避することができました。また、職場や家族に事情が知られることもなく解決に至っています。
本件のように、トラブル直後に現場を離れてしまうと警察の心証に影響することがありますが、早い段階で弁護士が介入し、警察への丁寧な説明と店舗側との交渉を並行して進めることで、事件化を避けられるケースもあります。
同種のご相談をお考えの方へ
デリヘルなどの風俗トラブルは、密室で起きることが多く、当事者双方の供述しか手がかりがないケースが少なくありません。対応が遅れるほど解決が難しくなる傾向がありますので、トラブルに巻き込まれた際は、できるだけ早い段階で弁護士にご相談ください。


