2020年龍井茶情報
陽気とどまりて 初めて退きやまんとすれば也
処暑を迎えましたね。
暑さがおさまる頃、今朝の雨で空気が落ち着いた気がいたします。
まだまだ残暑が厳しいときいておりますので、
シャンパングラスでいただくのにふさわしい涼しげな中国茶を
紹介させていただきます。
江蘇省の緑茶「碧螺春」。
小さな碧色をした田螺のような春のお茶
清代の皇帝によりつけられた
愛らしい名前の江蘇省の緑茶です。
産毛に覆われた小さな柔らかな芽です。
専門用語でいうと「上投法」で淹れられます。
上投法とは、グラスを湯で温め、その湯を流し、
改めて新しくひと冷ましした湯をグラスにいれ、
上からパラパラと茶の葉を落とします。
段々と茶の葉が湯を含み茶湯となり、
産毛がキラキラと浮かび
茶葉の様子が可愛らしくよく見えます…
もし、手にはいりましたら是非お召し上がりくださいませ。
清らかさと滑らかな口当たり、ほのかな甘みが
夏の終わりの暑さを癒してくれることでしょう…