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磯部優子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

上巳節と桃

磯部優子

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テーマ:中国 暮らし 

暦は雨水を迎え、水温むころとなりました。
空気が和らいで
木々や葉がやさしい雨に潤されています。

仙桃の蓋碗

3月3日上巳節について紹介させていただきます。

上巳とは、陰暦三月初めの巳の日が上巳という節句となり
禊祓えをするようになりました。
この慣わしが日本に伝わり「お雛様」となったといわれています。

桃の蓋碗

また桃の節句といわれますのは、
いにしえより桃は五行の精として邪気をを祓うといわれ、
桃は、その字から兆しを持つ木であり、
未来を予知し魔を防ぐ魔除けの木とされ
吉祥文様のひとつです。

七福神の壽老人の杖も桃の木なのだそうです。

桃饅頭

小説「西遊記」の中で
女仙西王母の蟠桃会で孫悟空が仙桃を食べてしまう場面。
桃が魔除けの花であり、不老長寿と結びつく実であると
様々な説話に神秘的に描かれています。




流觴曲水の宴の折、東晋の王義之により書かれた「蘭亭序」、
6世紀ごろ、南朝梁の宗懍が著した「荊楚歳時記」に書かれている悲しい出来事を悼むことから
水辺で酒を流し、禊したことに由来した話。

上巳節にまつわることを思いつつ
愛らしい桃の色から春の訪れを感じていただけましたら幸いです。

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磯部優子
専門家

磯部優子(中国茶紅茶教室講師)

香茶苑

北京、香港滞在で得た知識を元に、お茶の魅力と暮らしに役立つアイデアを盛り込んだレッスンを開催。初めてでも楽しく学べるものから、中国国際茶文化研究会認定の資格取得もできる講座まで揃え人気を博している。

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