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ホームページは作るより育てる【経営者のための低予算マーケティング戦略6】

橋本貢

橋本貢

テーマ:中小企業のための低予算マーケティング戦略


「ホームページをリニューアルしたのに問い合わせが増えない。」

「制作会社に高いお金を払ったのに効果が見えない。」

「とりあえずホームページはあるが、何年も更新していない。」

中小企業の経営相談を受けていると、このような声をよく耳にします。

確かに、ホームページは今や企業にとって欠かせない存在です。

しかし一方で、

ホームページを作っただけで成果が出る

と考えてしまう経営者も少なくありません。

もしホームページがあるだけで売上が伸びるのであれば、世の中の会社はみな成功しているはずです。

しかし現実はそうではありません。

なぜでしょうか。

それは、多くの会社がホームページを「作ること」を目的にしてしまい、「育てること」を忘れているからです。

今回は、中小企業にとってのホームページの本当の役割について考えてみたいと思います。

ホームページは営業マンではない

ホームページについて、

「問い合わせを増やしたい」

という相談を受けることがあります。

もちろん、それは重要な目的です。

しかし、まず理解しておきたいことがあります。

ホームページの最大の役割は、

問い合わせを生み出すことではなく、

問い合わせを後押しすること

なのです。

例えば、

紹介を受けた人が会社名を検索する。

SNSで見かけて興味を持った人が調べる。

名刺交換した相手がホームページを見る。

こうした行動は日常的に行われています。

つまりホームページは、

「知らない人を呼び込む場所」

というより、

「興味を持った人が確認する場所」

なのです。

だからこそ、

見た人が安心できるか。

信頼できると感じるか。

相談してみようと思えるか。

ここが重要になります。

高額ホームページが失敗する理由

ホームページ制作会社から、

数十万円。

場合によっては百万円を超える提案を受けることもあります。

もちろん、必要な投資であれば問題ありません。

しかし、

高額なホームページ=成果が出るホームページ

ではありません。

むしろ失敗するケースには共通点があります。

公開した瞬間が完成形になっているのです。

制作段階では気合が入っています。

写真も撮る。

原稿も作る。

デザインも整える。

ところが公開後、

更新されない。

実績も増えない。

ニュースも止まる。

結果として、

時間だけが経過していきます。

どれほど立派なホームページでも、

更新されなければ信頼は育ちません。

お客様は想像以上によく見ている

経営者は、

「そこまで見ていないだろう」

と思うかもしれません。

しかし実際には、

お客様は驚くほど細かいところを見ています。

最終更新日。

ニュースの更新頻度。

スタッフ紹介。

施工事例。

活動報告。

会社の考え方。

こうした情報を見ながら、

「今も活動している会社なのか」

「相談しても大丈夫そうか」

を判断しています。

例えば、

最新ニュースが3年前。

お知らせがコロナ禍のまま。

イベント情報が終了したまま。

こうした状態を見ると、

お客様は少なからず不安を感じます。

逆に、

月に一度でも更新されている。

地域活動が紹介されている。

実績が追加されている。

そうしたホームページには、

会社の息遣いが感じられます。

ニュース更新はなぜ重要なのか

私は支援先企業に対して、

ニュース更新

をおすすめすることがあります。

すると、

「そんな記事を誰が読むのですか?」

と聞かれることがあります。

確かに、一つ一つの記事が何千回も読まれるわけではありません。

しかし重要なのは、

読まれることだけではない

のです。

更新されている。

活動している。

地域と関わっている。

仕事をしている。

そうした事実を伝えることに意味があります。

例えば、

春の設備点検の案内。

地域清掃活動。

社員研修の様子。

季節ごとの注意喚起。

お客様への感謝。

こうした小さな発信が、

会社への安心感につながります。

ホームページは広告媒体ではありません。

信頼の蓄積装置なのです。

中小企業に必要なのは「完璧なホームページ」ではない

ホームページの相談になると、

デザインを気にする方が多くいます。

もちろん見やすさは重要です。

しかし、中小企業の場合、

最優先すべきはデザインではありません。

情報の鮮度です。

どれだけ美しくても、

何年も放置されているホームページより、

多少シンプルでも更新されているホームページの方が信頼されます。

なぜなら、

お客様が知りたいのは、

会社が今どう活動しているか

だからです。

完璧なデザインを目指して更新できなくなるより、

少しずつでも育て続ける方が価値があります。

ホームページは会社の歴史を積み上げる場所

ホームページには、もう一つ大切な役割があります。

それは、

会社の歴史を残すこと

です。

実績。

事例。

活動報告。

ニュース。

お客様との取り組み。

これらは積み重なるほど価値を持ちます。

一年。

三年。

五年。

と継続すると、

その会社が何を大切にしているのかが見えてきます。

これは競合には簡単に真似できません。

長年積み重ねた情報は、

会社独自の資産になるのです。

ホームページは「育てる」という発想を持つ

多くの経営者は、

ホームページを設備投資のように考えています。

作った。

完成した。

終わり。

しかし本来は違います。

ホームページは、

育てるもの

です。

植物に水をやるように。

少しずつ情報を加える。

少しずつ実績を増やす。

少しずつ信頼を積み重ねる。

その結果として、

会社の資産へと成長していきます。

低予算マーケティングにおけるホームページの役割

低予算マーケティングにおいて、

ホームページは広告ではありません。

信頼の受け皿です。

SNSで興味を持った人。

紹介を受けた人。

検索して調べた人。

その人たちが最後に確認する場所です。

だからこそ、

派手さよりも継続。

デザインよりも鮮度。

作ることよりも育てること。

が重要になります。

小さな更新を続ける会社ほど、

信頼を積み上げることができます。

そしてその信頼が、

問い合わせとなり、

相談となり、

紹介となって返ってくるのです。

次回は、

「SNSは集客ツールではなく信頼構築ツールである」

をテーマに考えていきます。

フォロワー数や再生回数に一喜一憂するのではなく、

中小企業が本当に活用すべきSNSの考え方について整理していきます。

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橋本貢
専門家

橋本貢(経営コンサルタント)

しずおか経営サポート

表面的な課題ではなく、売上・組織・戦略の根本構造を見極め、本質的な打ち手を実行まで伴走支援します。経営者の意思決定に寄り添い、成果に直結する改善を行います。

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