phiピラティスマットインストラクター養成コースのお知らせ
代償動作(代償運動)とは、
ピラティスの指導でたびたび登場する代償動作につて、
代償動作は悪いもの
と、認識されている方もいるかも知れませんが、
全ての代償動作が悪い!
というわけではありません。
という事で代償動作について考えてみました。
代償動作とは↓
本来の動作や運動を行うのに必要な機能以外の機能で補って動作
改善していきたいのは健康に悪影響を与える可能性がある代償動作です。
健康な人の場合、
生活環境や運動経験、身体の柔軟性や筋力の状態によって代償動作がみられます。
歩行時に足の指での蹴り出しが行われないと、
体幹やお尻の筋肉が使われず、足部や膝関節、股関節、腰などに負担がかかり、痛みや関節の障害などがでてくることもあります。
筋力が弱かったり、身体の柔軟性が乏しかったりすると、本来使うべき筋肉を休ませて、ほかの筋肉で補って姿勢や動作をとっていることもあります。
姿勢のとり方や動作が一人一人違うのは、身体の状態や環境によって代償動作の積み重ねによるものでもあります。
代償動作で問題となってくる事とは、
本来使うべき筋肉を使わずにほかの筋肉を使ってきたことにより、使われなかった筋肉の筋力が低下し、過剰に使ってきた筋肉に負荷がかかって痛みにつながること
非対称な姿勢により、姿勢のゆがみが生じてくること
筋力の低下や姿勢のゆがみが長期続くと、関節に負担が生じて変形性関節症などをまねくこと
「非効率な動作となっており、動作のパフォーマンスやスピードが落ちていること」
などがあげられます。
これらの代償動作の場合スポーツパフォーマンスを低下させたり、
将来的に痛みや障害につながる可能性があります。
本来、使うべき筋肉を働かすように促し、関節の制限がみられる場合には関節の動きを拡げ、ほかの筋肉や関節に負担がかかりにくい姿勢や動作に修正します。
全ての代償動作が悪ではない。
リハビリの現場などで
代償動作は、疾患や怪我によって機能が障害され、ある動作や運動が行えなくなった時に、ほかの筋肉の動きで動作を補って行うこと、あるいは、何か道具を利用することや環境を整えることで行えない動作を補完して目的を達成することができます。
その人の生活の質を維持するために必要な動作で、安全に行えているものであれば推奨すべきものもあります。
大切なのは代償動作がみられたときになぜ行っているのかをカウンセリング等で理解し、
それは修正すべき動作であるのか、推奨すべき動作であるのかを判断して対処することだと考えます。