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ピラティスで姿勢を整える。体を快適に保つエクササイズ

一人一人のコンディションに合わせたピラティスのプロ

前田利之

ピラティススタジオMAEDAの前田利之さん
一人ひとりの状態に合わせて指導をするピラティススタジオMAEDAの前田利之さん

#chapter1

体の癖を自覚し、無理のない姿勢に整えるエクササイズ

「ピラティス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「ヨガみたいなもの」「フィットネスクラブなどでやってるエクササイズ」そんなイメージを持っている人も多いのかもしれません。
「ピラティスは100年ほど前に、ジョセフ・ピラティスという医師によって提唱されたエクササイズです」
そう説明してくれたのは、静岡市駿河区の「ピラティススタジオMAEDA」代表、前田利之さん。まだあまり知られていないピラティスについて、もっと多くの人に知ってほしいと考えています。
「日本に入ってきたのは約20年前。大手スポーツクラブのスタジオプログラムの一つとして取り入れられたので、ヨガとの線引きがあいまいになっていますが、まったく違うものなんです」

インド発祥のヨガは精神修行が目的で、何千年もの歴史をもつもの。一方、ピラティスは傷病兵が日常生活に戻るためのリハビリとして生まれたという説があり、体幹や呼吸に着目したエクササイズとして、1940年代おもにニューヨークのダンサーを中心に広まったといわれています。
無意識な体の癖を意識し、正しい姿勢で筋肉を使えるようになる。それがピラティスの目的ですが、施術ではなくあくまでもエクササイズ、と前田さんは言います。
「私のところに来られる生徒さんは、肩や腰などに悩みを抱える人が多いのですが、医療機関での治療が必要だと判断すれば、まずはちゃんと治療をしてからとお伝えしますし、病院にかかっている人には、かかりつけ医の許可をもらってくださいとお願いします」

#chapter2

体の故障を機に出合ったピラティスに衝撃。知識の必要性を実感

ピラティスと出合う前、前田さんはスポーツクラブでスタッフとして働いていました。バーベルエクササイズ、アクアビクスやボクササイズなど、トレーナーとして毎日多くのレッスンを受け持つ日々は「筋肉を付け、重いものを持ち上げられる人がすごい、という価値観でした」と、当時を振り返ります。
「生徒さんにはウオーミングアップをちゃんとしてくださいと言いながら、自分はまったくできなくて、食事も不規則。当然、ぎっくり腰や肉離れなど、何度も故障を繰り返していました」
そんなとき、知人に誘われて参加したピラティスの体験会は、衝撃だったと前田さんは話します。
「それまでスポーツトレーナーとして働いてきたのに、やってみてと言われた動きが何一つできなかったんです。きちんと体についての知識をつけた上で動かさなければならないと、その必要性を痛感しました」

その後、養成コースを受講して講師に。立ったり座ったり、歩いたりといった日常の動作も、全身の筋肉を正しく使って体を動かせるようになる、そのサポートをしています。
「例えば、背骨は12椎、肋骨は左右24本あるんですが、それぞれが特定の場所でちゃんと役割を持っているんです。今の自分の姿勢がどうなっているか、筋肉を使えているかを把握し、骨や筋肉を傷つけないように動かせるようになるのがピラティスです。トレーナーとして、医療とフィットネスの懸け橋になれるといいなと思います」

専用マシーン「リフォーマー」などを使って無理なく体を動かすピラティス

#chapter3

一人一人に合わせたプログラム。目指すのは医療とフィットネスの懸け橋。

今、前田さんのもとには、パーソナルレッスン、グループレッスン含め、20代から70代と幅広い人が通っています。体の状態や癖、目的を知るために、特に初回は30分以上かけてカウンセリングを行うのだそう。
「これまでにかかった病気やケガ、手術歴、ピラティスを始めた動機、きっかけ、そして一番の目的は何かをお聞きします。目的をきちんと共有し、同じ方向を向いてプログラムを組むことが大切なんです」
ピラティス専用のマシーン「リフォーマー」やその他様々なマシーンや器具を使ったりしながら、立ち姿勢を何度もチェック。500種類以上あるエクササイズを工夫をしながら、一人ひとりに応じたプログラムを組み立てます。通う頻度も人それぞれ、その人に応じたエクササイズを無理なく飽きずに続けていただく事が一番大切です、と前田さん。
「劇的に何かを変えるというよりは、日々の生活で姿勢を意識したり、食生活を見直したりして、ライフスタイルから整えていきます。座り仕事が多い人は、時間を決めて立ち上がる、歩く、それだけでもずいぶん違ってくると思います」

今おすすめなのが、ピラティスとウォーキングやスイミングなどを組み合わせること。「ウインドーショッピングでもいいですね。楽しみながら続けていただけるとうれしいです」そう話す前田さんの目下の抱負は「もっとピラティスを知ってもらうこと」。
「ヨガと同じくらいの認知度になればいいですね」

(取材年月:2020年1月)

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前田利之

一人一人のコンディションに合わせたピラティスのプロ

前田利之プロ

ヨガ・ピラティスインストラクター

ピラティススタジオMAEDA

骨格や筋肉の仕組みを理解した上で、一人一人の状態や悩みに合わせたエクササイズを組み立てます。パーソナルレッスンならではのきめ細かいサポートで、無理なく体を動かせます。

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