咳のチェックリスト〜漢方薬で良くなった症例
あなたの不安症はどこから?チェックリストであなたの不安症は何タイプかチェックしてみてください。
漢方薬には、「証」というものがあります。証とは、どんな症状があり、その症状ではどういった漢方薬を使うのか決める材料です。人それぞれ違った症状を持っていれば、使う漢方薬も違います。鍵と鍵穴のようにぴったり合うと漢方薬はよく効きます。チェックリストであなたの不安症は何タイプかチェックしてみてください。
それが分かれば使う漢方薬も見えてきます。気になることがありましたら、薬剤師にご相談ください。
・喉がつまった感覚がある
・胸のあたりがつかえる
・めまいがする
「気滞タイプ」
喉のつまり感は漢方では「咽中炙臠」といいます。「厚朴・蘇葉」が気の塞がりを除き、咽中炙臠を治します。
・フケや脱毛が気になる
・のぼせやすい
・動悸がする
「アクセル過多タイプ」
気が上半身にのぼると神経過敏になり、のぼせや動悸がします「竜骨・牡蠣」が気を下に降ろし、神経を鎮静します。
・手足が冷える
・緊張すると手足に汗をかく
・食欲不振
「抑鬱タイプ」自律神経の異常緊張で手足の冷えや汗が出ます。「柴胡・枳実」が固まった水血を巡らし緊張をゆるめます。
気滞タイプ
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
しば漬け=紫葉漬け=柴漬け~生薬の話「蘇葉(そよう)」
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5114827/
サトイモの精霊=遮光式土偶?〜生薬の話「半夏」
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5104665/
アクセル過多タイプ
桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)
8冠達成・竜王戦〜生薬の話 竜骨
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5146638/
ピンク色のあじさいにするために〜生薬の話 「牡蛎 (ぼれい)」
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5113597/
円形脱毛症と漢方薬…42歳の男性
3年前に職場が変わってから、円形脱毛症ができるようになったといいます。治ってはまた繰り返し、最近では大きいものでこぶし大ほどのものがあります。体質は、不眠、頭痛、めまい、動悸、不安感があります。
漢方薬の桂枝加竜骨牡蠣湯(煎じ薬)を調合。1か月後、まだ症状に変化はありません。さらに1か月後、前より眠れるようになってきたといいます。その後も同処方を継続し、1年がたった頃に、脱毛していた部分から毛が生えてきました。そのまま漢方薬を継続し、3年が経過していますが、新しいものはできていないといいます。
抑鬱タイプ
四逆散(シギャクサン)
生薬の話 『枳実(キジツ)』
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5093296/
手作り漢方薬 「四逆散(しぎゃくさん)」
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5016003/
不眠症と漢方薬(38歳男性)
38歳の男性。もともと眠りが浅かったようですが、ここ1年くらい眠れないことに悩んでいるとご相談に見えられました。できれば病院の睡眠薬を飲みたくないとのことでした。
体質は、神経質で落ち込みやすく、肩こり、手足の冷え、胃炎、口内炎があります。仕事中は緊張しやすく、手のひら足の裏に汗をかきます。夜は、寝つきは悪くないようですが、2時間おきにすぐ目が覚めるといいます。朝もボーとして疲れが抜けないといいます。
漢方薬の四逆散料を調合。飲み始めて1か月後、2時間おきに目が覚めていたのが、3~4時間まとまって眠れるようになったといいます。そのまま漢方薬を継続。半年がたったころには、朝まで眠れるようになりました。