胃腸の不調のチェックリスト〜あなたの胃腸の不調はどこから?〜
不眠症は疲れが蓄積し、どんどん体が消耗してとても辛いものですね。
不眠となってしまう原因は自律神経の乱れです。
「アクセル」の交感神経と「ブレーキ」の副交感神経のリズムが整っていると人は健康でいられます。このリズムが崩れてしまうと眠れなくなってしまいます。
この乱れてしまう原因を漢方でのタイプ別に分けたのでチェックしてみてください。
チェックリスト
体力低下タイプ
□寝汗をかく
□喉が渇く
□一度目が覚めると寝付けない
□夢をよく見る
疲れ切ってしまってかえって眠れなかった経験はありませんか?眠るためにも身体の体力が必要になります。。「酸棗仁×知母」が心身の疲れをとり、体力を養います。
アクセル過多タイプ
□のぼせやすい
□動悸がする
□イライラし、気が沈む
□些細なことが気になる
神経が過敏になり体が緩まない状態です。「桂皮×竜骨」が気の高ぶりを落ち着かせます。
邪熱タイプ
□唇が乾燥しやすい
□胸の辺りが熱くなる
□皮膚に痒みがある
夏に暑くて寝苦しくなるように体に熱がこもっていると眠りを妨げます。「黄連×阿膠」が熱を取り除きます。
漢方では強制的に眠らせるのではなく、自律神経を乱してしまう原因を取り除き自分で寝られるように治します。
ご相談ではお薬だけでなく、繰り返さないようにするための生活習慣・食事をお客様に合わせてお伝えします。
体力低下タイプ
酸棗仁湯(サンソウニントウ)
ひどく疲れ切ったものの不眠に酸棗湯
「虚労(きょろう)、虚煩(きょはん)、眠ルコトヲ得ズ。酸棗湯コレヲ主ル。」
ひどく疲れきって、些細なことが気になって眠れないものを治すと述べています。この漢方薬は、疲れていくら眠ろうと努力しても眠れないときに使います。皆様も疲れすぎて逆に目がさえてしまうといった経験があると思います。この漢方薬の成分ですが、酸棗仁、甘草、知母、茯苓、川芎の五種類から作られています。サネブトナツメの種子(酸棗仁)がリーダーとなって、他の4種類の薬草と力を合わせ、頭に上った血を下降して気持ちを鎮静させ不眠を治します。最近増えている、人間関係からくる不眠や、考えすぎて眠りが浅くなっている方に一度試していただきたい漢方薬です。
漢方薬で寝つきがよくなった…83歳の男性
3〜4年前から寝つきが悪い。特に原因となる大きなことはなかった。60代ころ胃の調子が悪く、漢方薬を飲んでいた。
以前胃のためにお出ししていた漢方薬と、寝る前に酸棗仁湯を30日分お出しした。1ケ月後、だいぶ眠れるようになり、もう1ケ月酸棗仁湯を服用いただいた。その後は工夫したこともあり、お薬なしで眠ることができるようになった。
邪熱タイプ
黄蓮阿膠湯(オウレンアキョウトウ)
上半身に熱がこもって眠れないものに黄連阿膠湯
「心中煩(しんちゅうはん)シテ臥スルコトヲ得ザルモノ黄連阿膠湯之ヲ主ル。」
この漢方薬は、卵黄を溶かして服用します。苦味の成分、黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)、芍薬(しゃくやく)に動物生薬の卵黄とゼラチンが入る、想像しただけでも不味そうな漢方薬です。良薬口に苦し、とは言えども鳥肌が立ちそうです。しかし、漢方薬が合っていますと不思議とすんなり飲めるものです。体を横にしたいほどだるいのに、横になると心臓がドキドキして眠ることができない、辛い不眠に使われます。また、疲れやすい方、唇が乾燥しやすい方、皮膚が乾燥するようなアトピー性皮膚炎にも応用されます。