呼吸を助ける1分ヨガ「執着」
皆さんは、いつも変わらない習慣はありますか?私は、自分の身体の変化をすぐに察知するため、その手段としてヨガを使っています。ヨガは、変わらないけど、私の身体は毎日変わります。今日は身体が動く日、今日は腰が痛い日、今日はがんばれそうな日、毎日の身体と心の変化をヨガではかることができます。
時間がないことを理由に、ヨガをしない日が続くと変化がわからない上に、なんだか毎日重だるい気がします。ヨガは、毎日の健康管理とともに、健康維持もしてくれているのだと実感します。
ヨガの中には、ラジオ体操のような、決まった動きを行う「太陽礼拝」と呼ばれるものがあります。ラジオ体操と違う点は、呼吸とともに動くことです。足や腕だけではなく、呼吸をすることで肋骨が動き、肋骨とつながる背骨の筋肉まで動かされるので、身体の隅々までほぐしていきます。
私は、漢方を学ぶ中で気づいたことがあります。忙しい日が続いたり、ストレスがあったりすると肋骨の下が硬くなることです。漢方の相談中に、肋骨の下に指をいれ、胸の方に向かって押してくださいといわれたことがありませんか。これを行うと、いつもスッと入る指が入らず、痛みのような押されたくない感じがします。これを漢方では「胸脇苦満(きょうきょうくまん)」と言います。この状態になるとすぐに柴胡桂湯を飲み始めます。すると、身体のだるさがとれて、楽になるのがわかります。もしかすると、慌ただしさから深呼吸をすることを忘れ、肋骨が動かず、腹部が硬くなってしまったのかもしれません。
身体の変化にも気づけるように、変わらない習慣をもち、変わるものに気づくことが自分の健康を維持するために、大切なことです。ヨガで行う「太陽礼拝」を行いたい方は、相談時、担当薬剤師にお話しください。一緒に行う太陽礼拝の動画をQRコードでお渡しします。
朝一回深呼吸をする、ラジオ体操をしてみる、伸びをする、散歩する、なんでもいいので、1つ変わらない習慣をみつけてみてください。