内への意識から、外への意識へ
呼吸を助ける1分ヨガ
漢方相談では、呼吸を大切にして、ゆっくり長く吐くことを意識して行ってくださいと、お話しています。それは、ヨガにも共通します。
技術が進歩して、素晴らしいものが生み出され続けている現代では、常に新しい情報が飛び交い、ついて行くのに精一杯になっています。そして、更にSNSにより周りと比較でき、自分がどう見えているのか気になり、男女ともにストレスを抱え、呼吸が浅くなっています。時には周りとの比較も大事ではありますが、まずは毎日の自分の呼吸を比較し、イライラしていても無理矢理、深呼吸してみてください。それだけで少し毒素が排泄されることもあります。
生まれた時から死ぬまで必要とする“呼吸”が、どんなに重要なものか、それは呼吸法を実践した人だけが知ることができます。
呼吸法を行う際に、大切なことは正しい姿勢です。ヨガは、その呼吸を正しく行い、全身に酸素を滞りなく行き渡らせるための手段でもあります。
まずは、正しく座ることから始めていきましょう。姿勢をただし、肩を軽く後ろに引いて胸を開きます。今回は、胸を開きやすくする1分ヨガを行っていきます。肩にトラブルのある方は、無理に行わないようにしましょう。
①椅子に浅く座り、両手を腰の後ろで組みます。肩甲骨を寄せます。
②組んだ手をお尻の方向に下げて、肘を伸ばします。
③身体を前へ倒して、できる方はお腹と太ももをくっつけます。
鼻から息を吸い、肩甲骨を寄せて、こぶしを天井方向へあげます。
鼻から息を吐いて、こぶしを頭の方向へ動かします。
この吸う、吐くを3回繰り返して、戻るときはゆっくり起き上がり、両手をほどきます。
いすに座ったままできるので、ぜひお試しください。終わった後、ゆっくり呼吸をしてみると、初めより胸に空気が入りやすくなっているはずです。