ハウスメーカーと私の家造りの違い
京都議定書に基づく法律の強化
明けましておめでとうございます。
今年はオリンピックイヤーです。オリンピックのある年は、何かと大きな動きがある年です。
良い事も悪い事も大きくやって来るとされています。幸運をつかむチャンスもあれば、不運な出来事に遭遇する事もありますので、備えだけは十分にしておきましょう。
建築業界で云えば、4月より建築基準法の一部が改正されます。
住宅に関して言いますと、住宅の省エネ性能を契約時に、建築主に告知する事が義務化されます。「この家の設計上の温熱性能は〇等級ですよ。」と言った、温熱性能を数値化して、建築主に示す事が義務化されました。
今まで何気なく、グラスウールを壁の中に入れていれば、暖かい家として売れると安易に考えていた住宅業界には、襟を正して取り組む必要のある法律改正となりそうです。
逆に、「暖かい家をお願いしますね。」で済んでいた建築主の方々も、温熱等級や日射遮蔽率の知識をより深く知る努力義務が発生します。業者から説明を受けても、珍紛漢紛では意味がありません。
今回の法律改正は、温熱性能の高い家を提供する事を目的としているのではありません。温熱性能に関心を持って頂くと云うのが、法の趣旨です。
ですので、温熱性能の低い家で、安ければ良いと考えている方でも、合法的に家が取得出来る法改正です。
ただ、折角家を建てるのであれば、地球温暖化阻止につながる省エネ効率の高い家に住んで、社会貢献を行う事も国民の義務かと思いますので、関心だけは持つようにしておきましょう。
建物の中で、一番熱の出入りが激しいのが「窓」です。断熱化を考える場合、どうしても断熱材に目が行きますが、断熱材を少々ケチっても、断熱効率の高い窓を手に入れる方が、効果的です。
また、関西圏では、壁よりも屋根から熱が侵入して来ます。(夏季の暑さ対策が重要です)ですので屋根の断熱に気を使いましょう。
本年もよろしくお願い申し上げます。