砕石地業
コンクリートが硬化するのを待つ時期
コンクリートが、所定の強度になるまで硬化するのに、ほぼ一か月を要します。ただコンクリートの硬化速度は直線的に上昇するのではなく、コンクリートを打設して7日目くらいで所定の硬さの90%程度まで発現します。ですので、コンクリートを打設して数日間は仮枠を残したまま、そっと放置しておきます。これを養生期間と云います。
工事を急いで、この養生期間を置かないと、見た目は何も変わりませんが、コンクリートの強度に影響が出てしまいます。設計監理者は、季節に応じ仮枠の残置期間を監督に指示します。
また、最近は気温が低い日が続いていますので、それでも、コンクリートの強度に影響が出ます。コンクリートの強度が万が一所定の強度にまで達していないと、基礎工事をやり直ししなければなりませんので、前もって、所定の強度以上のコンクリート強度になる様、セメント量を調整してコンクリートを打設します。これを温度補正と云います。
温度補正は気温の低い時期だけでなく、夏の暑い日にも行われます。夏場はコンクリートの硬化に必要な水分まで蒸発してしまい、所定の強度が得られない場合がある為です。
この期間は現場では、大きな動きはありませんが、次のイベントである、上棟作業に向けてプレカット工場で、構造材の加工が行われています。
10年ほど前までは、大工さんが現場で構造材の加工(きざみ工事)を行っていたのですが、最近は伝統的工法でない限り、大工さんが現場で加工する事はありません。今回は、プレカット工場で加工出来ない現場加工の部分が若干ありますので、現場加工も行いますが、通常の場合、構造材は、ほぼプレカット工場で加工されます。