ハウスメーカーと私の家造りの違い
ご来場下さりありがとうございました
昨日、大阪市北区天神橋6丁目にある大阪市立住まい情報センターで住宅設計個別相談会を開催致しました。
住宅設計と云うニッチなタイトルにも関わらず、二名様がご相談にお出で下さいました。
お休みの中、足元の終わるい中、わざわざお越し下さいまして、誠にありがとうございました。
耐震の意識
ご相談の中でも共通していたのは建物の強度に関する意識です。新築既存を問わず、耐震への意識が高まっています。
大阪市やその他の都市でも、耐震診断に助成金を出したり、無料で耐震診断を行ったりしています。また大阪市では密集市街区域において隣地も含めて建て替え新築すれば、費用の一部を助成する制度もあります。
来るべき地震災害に備えて
何故その様に公金を利用してまで、個人の建物の耐震化を急ぐのかには理由がありまして、耐震化に費用を使う方が震災後の復旧に費用を使うより桁違いに安上がりな為です。それにお金では贖う事の出来ない人命を守る事になります。
地震はいつ発生するか分かりません。明日かも知れませんし100年経っても発生しないかもしれません。しかし、統計的なデータからは大地震がいつ発生してもおかしく無い時期に到達しています。
南海・東南海地震は30年以内に70~80%の確率で発生すると言われていますし、上町断層や奈良盆地東縁断層は阪神大震災を引き起こした野島断層よりも、発生確率が高くなっています。
備えあれば憂いなしで、建物の耐震化を促進する事をお勧めします。
耐震改修をウォンツのある工事に
耐震改修が必要な事は誰しもがお分かりだと思います。つまりニーズはあるのです。
しかし、積極的に耐震改修を行いたいと思う人となるとあまり多くはありません。つまりウォンツが無いのです。
何故ウォンツが無いのかを考えますと、単に耐震改修だけでは出来上がってしまえば工事する前と何ら変わらない、どこにお金を掛けたのか分からないのです。以前と何も変わらないのにお金だけ掛かってしまったではウォンツが起こるはずもありません。
私は、リフォームを思い立った時に同時に耐震改修をする事をお勧めしています。リフォームで表面だけ綺麗にしても地震に強くなるわけではありません。リフォームに折角お金を使うのであれば、助成金を活用して耐震改修をお勧めしています。
いつまでにしなければならないと言う問題ではありませんが、思い立った時に行うのが最も良いタイミングであると考えます。