基礎断熱のメリットとデメリット

　基礎断熱の家
　一般の家

基礎断熱のメリット

基礎断熱の家と一般の家を比較した場合、同じ敷地条件、同じ間取り、気密・断熱に関する仕様以外全て同じだったとしますと、光熱費は基礎断熱の方が安いと実感出来るでしょう。
それは、地熱を利用できるのと、基礎スラブを蓄熱層として利用できるためです。
暖かさの違いは一階の足元に差が大きく表れます。
基礎断熱にして床下を室内と同じ環境にすることは、二階の床と同じ温度を保っている事を意味します。二階で寝起きしていて、寒い朝に一階に下りると足元が寒くて立っていられないと云う経験をした事がありませんか？基礎断熱にするとそれが解消されます。
決して暖かい訳ではないのですが、寒く感じないのです。寒く感じないから、部屋を暖め過ぎると云う事が無く、光熱費が下がります。
床下断熱も、断熱をしていない床に比べれば暖かいのですが、施工不良（床下断熱を無意識に採用する施工業者に多い）やヒートブリッジの影響で基礎断熱に及びません。

基礎断熱のデメリット

基礎断熱で気を付けなくてはいけないのは床下の換気です。床下を強制的に空気が循環するシステムを考えておかないと、床下が湿気て家の寿命を縮める恐れがあります。
また、基礎の外側に断熱層を設ける時は、シロアリの被害を受けない断熱材を選定しなければなりません。ﾎﾟﾘｽﾁﾚﾝﾌｫｰﾑ等の成形板だとシロアリの被害を受けます。