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コラム
吹き抜けを省エネ装置として利用する
2018年3月22日
吹き抜けのあるリビング
空いていれば、心地よく憧れてしまうのですが、いざプランすると
●「無駄ではないか」
●「寒くないか」
●「暑くないか」
と二の足を踏んでしまいます。
私は、Yahoo知恵袋の住宅サイトで専門家回答者をしていますが、
●「吹き抜けを造ったけど、冬は冷気が二階から降りてくる」
●「クーラーが効かない」
と云ったご相談もよく受けます。
それは、普通の家の造り方で、単に吹き抜けを設けるだけでは問題があるのではと云うのが私の素直な感想です。
吹き抜けを造るには、それなりの工法とそれなりの設計思想が必要です。
省エネや環境対策商品に惑わされない
それなりの工法とは、夏季に於いても、冬季に於いても省エネ対策がとられ、あまり大袈裟な装置を設けずにコストパフォーマンスの高い工法と云う事です。
それなりの設計思想とは、吹き抜けを単に飾りとして扱うのではなく吹き抜けを積極的に活用する間取り構成、吹き抜けを念頭にしたライフスタイルと云ったそこに吹き抜けがある必然性を考えた間取りとした考え方です。
上の絵はコストパフォーマンスの高い省エネ住宅です。装置としてはダクトとダクトファンがあるだけです。この装置を用いて床下から屋根裏まで空気を循環させるだけで、他には特別な装置は設けません。
省エネや環境問題を商品にせず、手近な材料で安価に省エネ住宅を造ってしまおうと云うのが、私の省エネに対する持論です。
これでも、地熱を利用して年間を通じて快適な生活を送ることが出来ます。
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