作業服を着た営業マン
新年あけましておめでとうございます。
また新しい一年の始まりです。いかがお過ごしでしょうか。
私は除夜の鐘を聞きながら、恒例の伏見稲荷に参拝しました。
先日神社に参拝するのに、正しいお祈りの仕方と言うのをバラエティー番組でやっていました。なんでも願い事だけを云ってはダメで、住所・生年月日・名前を先に唱え、それから前年のお礼を述べ、新年の抱負を語り、満願成就後の幸を人々に分け与える事を近い、最後に神様の加護をお願いするらしいです。
宝くじが当たりますようにとか自分勝手な願いが聞いてもらえず、自らが努力する事を神に誓いその加護をお願いするのが正しいお参りの作法らしいです。
そう考えると、年末ジャンボ宝くじが300円以外全て外れても取り立てて落胆する事もなく、前向きに考える事が出来ます。
おまけに、毎年初詣でおみくじを引くのですが、今年は3回連続で凶が出ました。(過去に大凶を含め5回連続で凶が出た年もあります)凶が出ると新年早々縁起が悪いので吉が出るまで引き直すのですが、4回目に大大吉が出てようやく納得して帰りました。
その大大吉に書いてあった言葉に、一攫千金などに心を奪われると全ての財産を失ってしまうから、地道にコツコツと努力を積み重ねなさいとありました。また、得た富は独り占めするのではなく関わった人々全てに還元しなさいとも書かれていました。初詣の作法と云い、おみくじと云い何事にも地道にコツコツと二・三度の失敗で挫けず成功するまで精進して、富を還元しなさいと言われている様で、数年来見失っていた謙虚さを取り戻せた気がしました。
家造りは殆どの方は、土地探しから始まります。良い土地悪い土地はそれぞれの価値観によって少しずつ異なりますが、地盤状況・日当たり・インフラと云った普遍的な価値観も存在します。それをごちゃまぜにして土地を探し始めると次々と目移りして収拾がつかなくなります。一人で土地探しを行うとお金は掛かりませんが、あれこれと迷いチャンスを逸する事の方が多いです。
やはりプロに土地探しを手伝ってもらう方が頼りになります。この場合のプロは不動産屋さんを指すのではなく、その土地にどの様な建物が建設可能かを判断する建築士です。
不動産屋さんと建築士は一般の方から見ると殆ど違いは判りませんが、不動産屋さんは土地を売るまでが商売であり、売る為のあらゆるノウハウを知っていますので、買う際に利用するのではなく、売る際にお世話になる方が得策です。
建築士はその土地の性能を把握し、素人では思いつかない間取りや住まう人の夢をカタチにしてくれます。当然費用はかかりますが、富を独り占めしていては幸を得る事は出来ません。
建築士にお願いする方法として、とりあえず基本設計だけをお願いする方法があります。基本設計であれば、数万円の費用で作成してもらえます。基本設計が気に入れば本格的に夢を実現するための実施設計や設計監理をお願いすれば良いのです。
基本設計は平面図(間取り図)・立面図(外観図)・断面図・仕上げ表・完成予想図等で構成され、建築確認申請や構造設計・温熱設計と云った実施設計までは行いませんので、基本設計のみで工務店に見積もりをお願いする事は出来ません。(基本設計のみで見積もり発注する人が多い為、建築紛争が後を絶ちません。建築紛争の殆どが設計図書の未整備によるものです)しかし、自分達の夢をカタチとして把握することができますし、銀行ローンに必要な概算見積もりを取る事も出来ます。
何事もとっかかりから、大仰に構えてしまうと敷居が高くなり前に進めません。一歩前に進むには少額の出費で、少しづつ前に進んで行く様な方法が、幸を得る近道だと考えます。