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コラム
雨漏れ対策【住まい再好築】コラム
2016年9月13日
秋雨前線が停滞し、台風も本土を狙う季節です。普段の雨とは違った降り方をするのがこの時期で、普通の雨ではなんともない屋根が、突然雨漏りしたりするのもこの季節です。
雨漏りはバケツや洗面器で受けていれば、雨が止んで晴れ間が見えてくればそのうちに止まります。それでまた一年間は普段通り何もなかった様な生活を送れます。季節ものの雨漏りは大体こんな感じで放置している住宅が殆どかと思います。
住宅調査で雨漏り跡を発見しても、殆どの方は以前は漏っていたけど今は何ともないと返答します。
しかし、雨漏れが勝手に治る事はありません。季節ごとに雨漏れを繰り返しています。また、それは室内に流れ出ないだけで構造躯体を確実に蝕んでいます。木造住宅は湿気に大変弱いのです。水に強いと云われるヒノキでも濡れる→乾く→濡れる→乾く、を繰り返すと木が腐って来ます。在来木造建築物の長所は柱が一本や二本腐ったところで表面上は影響が殆ど現れません。しかし、地震や台風時には踏ん張る事が出来ず建物の倒壊や損壊につながります。
建物の耐震改修工事の依頼を受けた際に白アリよりも酷く建物が雨漏れ被害を受けている事があります。放っておけば雨漏れは止まると考えず、根本的な補修が建物の寿命を延ばす対策として、専門家に調査してもらう事をお勧めします。建築士の中でも既存住宅適合判定の講習を受けた者が調査には適しています。
雨漏れは漏れてきた位置の屋根やベランダが傷んでいるとは限りません。梁の上を通って思いもよらない場所から漏れ出します。漏れた位置を調査するのではなく、雨水が侵入する元凶を突き止める事が肝要です。
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