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コラム
京町屋と奈良の民家
2015年11月28日 公開 / 2016年1月21日更新
遠い地方の人から見れば、京都も奈良も同じ古都として見える様ですが、建築と云うフィルターを通してみると、様々な違いが見えてきます。
歴史は奈良の方が古く、その分粗野で野太く見えます。京都を代表する言葉に繊細優美と云う言葉がありますが、奈良にはそれが当てはまりません。奈良は京都に比べ冒頓です。
写真は奈良の今井町にある民家の格子です。
格子の一本一本が太く頑丈そうに見えます。
次の写真は京都の町屋の格子です。
格子が細く目が詰まっています。その分華奢で繊細に見えます。
これには現実的な理由がありまして、都を造営する際には莫大な材木が必要となるのです。
造営の為の材料供給は、当然近場で調達する方がコストが安くつきます。ところが、平城京造営の際に近畿のめぼしい材木は切り尽くしてしまい、平安京造営の際には野太く作ろうにも木材が無かったのです。
その為、仕方なしに細い木を沢山用いる事により、同じ効果を得ようとした結果、繊細で優美な様式が出来上がったのです。
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