食博の歩き方
我が家には、猫がいます。もう20歳にならんとする老猫ですが、食い意地が張ってますので、まだしばらくは元気でしょう。しかしこの猫は原則的には野良猫です。
野良猫と家猫の違いを、人になつくか、なつかないかと云う範疇で縛ると家猫ですが、行動は猫の好きにさせています。その意味では野良猫です。ご近所も「猫は家の中で飼いましょう」とか言う回覧板が回ってきませんので、そう云う意味では恵まれています。
家と外を自由に行き来しますので、若い頃は野良猫を親交を深めてノミを貰って帰って来ましたが、最近ではそう云う営みも無くなったのか、ノミで大騒ぎする事は無くなりました
我が家に迷い込んで来た時は、生まれて半年程の子猫でした。ミルクをやると何を勘違いしたのか勝手に我が家を我が家と決め込んでしまい、それからずっと居付いています。我が家は猫を飼えるように設計していませんので、家と外の往復は人の手の介在が必要です。
外に出たいときは掃き出し窓の前に座り「にゃー」と鳴きます。家に入りたい時は網戸を「とんとん」と二回叩きます。ご飯が欲しい時は人の足にまとわりつきます。水が飲みたい時は風呂場の前で「にゃー」これを日中と云わず夜中と云わず繰り返します。猫専用の出入り口も考えたのですが、野良猫も一緒に出入りしますので、止めました。ご飯や水も所定の場所に置いてあるのですが、人が傍にいると人の手から与えられる事を要求します。
厄介極まりない奴ですが、人間の意志と無関係に動くモノが家の中にいることは、なんとなく良いものです。