遅々として進まない除線作業。本当にこのままで良いのか。

福味健治

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テーマ:【カフェテラス】

遅々として進まぬ原発処理。除洗作業はこのままで良いのでしょうか。

洗い流しても、放射性物質が消えて無くなる訳ではありません。また薄まっても無くなりませんし、ホットスポットの様に、濃縮されることもありえます。
もっと他に放射能を除去する方法は無いのでしょうか。「あればとっくにしているよ」と諦めてしまうのは簡単です。しかし、まだ試していない除洗方法がある様に思います。

放射線とはそもそも何なのでしょう。簡単に言えば波です。厳密に云えば波と粒子の中間の物質です。α線、Β線、γ線と波長によって種類は分かれます。波長が短くなれば紫外線から可視光線に変ります。
地球は太陽から太陽風と呼ばれる放射線に常に晒されています。生物が平気でいられるのは地球の磁場が太陽風を遮っている為です。しかし、一度は遮られた太陽風も磁場の弱い北極・南極地方目がけて集中的に降り注ぎます。大気圏の高層で、酸素原子や窒素原子と太陽風が衝突して発光する現象がオーロラです。つまり放射線が衝突により波長が短くなり可視光線に変っているのです。

可視光線になれば生物に無害です。

技術革新によって、放射線を可視光線に変換出来る物質を開発すれば良いのです。「そんなこと出来るわけが無い」と考えるのは早計です。なせばなります。国家予算をそこに注ぎ込めば出来るはずです。
アメリカは1960年代に不可能と考えられていた月面着陸を成功させています。そもそもは一人のドイツ人フォン・ブラウンが月へ行きたいと夢を見なければ、21世紀の今でも月へ人類は到達していないでしょう。
フォン・ブラウンが月へ行きたい一心でヒトラーと手を結び当時の大陸間弾道ミサイルV2号を開発したのがロケットの始まりです。ペーネミュンデでロケット開発した科学者の半分はソビエトに抑留され、フォン・ブラウンを含む半分はアメリカに渡っています。
冷戦の最中、ペーネミュンデの科学者達が米ソに分かれて宇宙競争を繰り広げた結果、1969年に人類は月面に到達することになるのです。
テクノロジーとはそんなものです。お金で何とでもなります。やるかやらないかは政治家の判断なのです。
放射線を可視光線に変える物質が開発(発見)されて、それをフィルム状に加工することが出来れば、それで筒を造りその中に放射物質を放り込めば、半永久的に消えない蛍光灯が出来ます。
地下数千メートルの洞穴で、厳重に保管しなければならない厄介者の放射性物質が、夢の資源に変るのです。
放射性物質の利用開発に真剣に取り組む時期かと思います。

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福味健治
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福味健治(一級建築士)

岡田一級建築士事務所

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