作業服を着た営業マン
大阪市東住吉区鷹合の酒君塚古墳東南部から弥生時代から古墳時代に掛けての遺構が発見されました。
昨年より、私が設計に関与していたデイサービスセンターの敷地内から発見されたもので、建築主様にとってはご迷惑な話しですが、考古学史上超一級の発見です。
大阪市内一帯は弥生時代は殆どが海底で、弥生時代の遺構が発見されるのは極めて稀です。弥生時代の土師器多数と、時代が少し下って、酒君塚古墳と同じ古墳時代の住居跡が見つかりました。
残念ながら、発掘面積が狭く集落全体の規模が推定出来ませんので、想像の域を出ないのですが、今後付近で同様の遺構が発見されれば、吉野ヶ里や山内丸山、纒向遺跡と並ぶ遺跡群になる可能性があると云う事です。
卑弥呼と同年代に大阪市内にも集落があって、交流があったと考えれば太古への壮大なロマンが広がります。
時代は大きく下りますが、大阪平野に中世の環濠集落があります。溝で囲んで集落を外敵から守ると云う遺構は、吉野ヶ里遺跡や山内丸山遺跡でも発見されています。この鷹合でも同様の環濠集落があったとしても、否定する要素はなにもありません。
今後の調査結果が大いに期待されます。