「家賃保証」に安心しないで!サブリースの落とし穴3つ
「以前は使えた属性が今回は否決になりました」——最近、大阪で区分マンション投資を検討されているお客様からこうしたご相談を続けて受けています。金融機関の審査基準は一定ではなく、金融情勢や各行の融資姿勢によって静かに変化しています。今回は、投資用ローンの審査で今どこが見られているのか、実務の現場から整理します。
①属性審査から収益力審査へのシフト
以前は「年収」「勤続年数」「自己資金」といった個人属性が審査の中心でした。しかし近年は、物件そのものの収益力(家賃収入と返済額のバランス、空室率、賃貸需要の強さ)を重視する金融機関が増えています。年収が高くても物件の実質利回りが低ければ否決になり、逆に年収がそれほど高くなくても賃貸需要の強いエリアの物件であれば承認が出るケースも見てきました。属性だけでなく「その物件が持つ稼ぐ力」を数字で説明できるかが、以前より重要になっています。
②金利タイプで変わる返済比率の見え方
投資用ローンは変動金利と固定金利のどちらを選ぶかで、金融機関側の審査の仕方も変わります。多くの金融機関は変動金利であっても将来の金利上昇を見込んだ「審査金利」で返済比率を試算する慣行があり、実際の適用金利より厳しめの基準で可否を判断します。金融情勢が変化局面にある今は、この審査金利の設定が金融機関によって差が出やすく、同じ属性・同じ物件でも結果が分かれることがあります。複数の金融機関に事前相談し、審査金利の考え方を確認しておくことをお勧めします。
③大阪の現場で実際にあった話
先日、大阪市内の中古区分マンションで投資を検討されていたお客様が、ある地方銀行では否決となりましたが、賃貸需要データと近隣の空室率資料を添えて別の金融機関に相談したところ承認が出た事例がありました。金融機関ごとに重視するポイントが違うため、一つの否決であきらめず、物件の収益性を客観的な資料で示す準備が結果を変えることがあります。
まとめ
投資用ローンの審査は、個人の属性だけでなく物件の収益力を数字で語れるかどうかが分かれ目になってきています。金融機関によって審査の姿勢は異なりますので、迷われたときは一つの回答で判断せず、実績のある不動産会社や複数の金融機関に相談してみてください。


