住み替えは売り先か買い先か?順番で変わる資金計画

重村裕一

重村裕一

テーマ:不動産売却

「今の家を売って広い物件に移りたい」「子どもの進学に合わせて学区を変えたい」

住み替えを考えたとき、多くの方が悩むのが「今の家を先に売るべきか、次の家を先に買うべきか」という問いです。この順番の選び方が、資金計画のゆとりと住み替えの成否を大きく左右します。

①売り先行と買い先行、それぞれのリスクを整理する

売り先行(今の家を先に売る)は、売却資金が確定してから次の物件を探せるため、予算オーバーのリスクがありません。住宅ローンの残債がある方も、一括返済後にスッキリした状態で次の購入に臨めます。

デメリットは、売却後から新居入居までの「仮住まい」が必要になること。家賃と引越し費用が二重にかかります。特に大阪市内では短期賃貸のコストもかさむため、事前に仮住まい期間のコストを試算しておくことが大切です。

買い先行(次の家を先に決める)は、気に入った物件をじっくり選べ、引越しも一度で済む点が魅力です。一方で、既存の住宅ローンが残る状態で新たにローンを組む必要があるため、二重ローンを抱えるリスクがあります。年収によっては金融機関の審査が通らないケースもあります。

②住み替えで活用できる税制上のメリット

マイホームを売却したときに利益が出た場合、「居住用財産の3000万円特別控除」が使えます。ただし、同じ年に住宅ローン控除の適用を受ける購入をすると、控除が一部制限される場合があります(租税特別措置法41条の制約)。

逆に、売却が損失になった(譲渡損失)ケースでは、「住み替え損失の繰越控除」という制度を活用できることもあります。いずれも確定申告が必要で適用要件がありますので、不動産会社・税理士と事前に確認することをお勧めします。

③現場から見た判断基準

大阪で多くの住み替えをお手伝いしてきた経験から言うと、残債と市場価値を比べてオーバーローンでなければ「売り先行」が安心です。手元資金が確定した状態で次の物件を選べると、焦りによる失敗を防げます。

一方、子どもの進学タイミングや転勤など「購入時期を選べない」事情がある方は買い先行もやむなしです。その場合は、早めに金融機関へ事前相談し、既存ローンの残債確認と新規ローン審査の見通しを立ててから動くようにしてください。

住み替えは購入・売却・税金・資金計画が絡み合う複合的なプロジェクトです。「うちの場合はどちらが向いている?」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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重村裕一
専門家

重村裕一(宅地建物取引士)

株式会社クレアクロス

大阪で相続不動産の売却・活用に悩むならご相談ください。IT企業出身の異色キャリアを持ち「不動産で損する人をなくしたい」という信念のもと、相続・売買・賃貸・投資まで不動産全般を一貫サポートします。

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