抱っこ(横抱き)で反り返る赤ちゃん
■ 抱っこでわかる、赤ちゃんのグラつき
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赤ちゃんが生まれたら特別な事情がない限り、抱っこをしない日は1日たりともありません。
首がすわるまでは赤ちゃんが布団に寝ているような状態での抱っこ、いわゆる横抱きが
多いでしょう。
なぜならば重たい頭を赤ちゃん自身が支えるための力がついていないため、抱っこする人が
その頭を支えてあげる必要があるからです。
赤ちゃんの首やからだのグラつき具合によって、抱っこする人は支える際の
自分のからだの使い方や、手の添え方などを状態に応じて無意識に察知し、赤ちゃんに対して
適切な抱き方をしているでしょう。
赤ちゃんの首がすわらなくても横抱きよりも縦抱きを好む様子が伺えると、縦に抱いた際には
からだとともに頭も支えてあげなければなりません。
首のグラつきが少なくなり、次第に自分で支えられるようになれば、縦抱きをしていても
頭に手を添えることは少なくなり、両腕で赤ちゃんのからだを支えるように、手の添え方も
変わってきます。
■ 「首がすわる」「腰がすわる」何が違う?
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頭を支えなくてもいいからといって、お尻に両腕を回したような抱き方はまだ早く、
首よりも下の背中の辺りには手を添える必要があるでしょう。
どこに手を添えたらいいかは抱っこしていると感じるはずです。
次第に背中の辺りに添えていた手も要らなくなり、骨盤やお尻の辺りをしっかりと支えるだけで
赤ちゃんがグラつくことはなくなってきます。
このあたりになると「腰がしっかりしてきたな~」「腰がすわってきたな~」と感じます。
お座りができるになっているし、お座りができていれば安定しているでしょう。
ちょっと揺れても自分で立て直しができるので、後ろにひっくり返って床で頭をゴンッ!と
打つことはないはずです。
■ 「腰がすわる」からお座りができる
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この「腰がすわる」までには赤ちゃんは日々の運動学習が必要です。
赤ちゃんが生まれてから当たり前にするからだの動きを発達の段階に則って行っていけば、
グラグラしていた首が次第にすわってきます。
寝返りをしたり、うつ伏せで遊んだり、やがて這うようになって、新生児の頃よりも
動きがダイナミックになり、移動できる範囲も広がってくれば、首すわり同様に、
次第に腰もすわってきます。
「腰がすわる」ことができる頃には、自分でお座りもできる準備が整ってきています。
何も早くからお座りの練習をする必要はないのです。
赤ちゃんが自らの力で、からだを動かして、その経験を積みながら発達の段階をひとつずつ
確実に正しく進んでいくこと。
これらを見守りつつも、必要に応じて促すことが赤ちゃんに関わる大人の役目です。
できもしない段階なのに、大人の都合で早く早くと先に進ませようとするのは、
赤ちゃんの将来の可能性を潰していることに他ならないのです
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