和室・洋室の座り方の違いと子どもの姿勢
ゴールデンウィークの4月29日(金・祝)に続き、第2回の勉強会を行ないました。
【親子の美しい姿勢とこころを育む】勉強会
5月5日付の山陽新聞「情報ひろば」を見て申込をいただいた
岡山市外の方も親子で参加してくださいました。
今回も気になる姿勢ということで、
目につく姿勢や動きをいくつか挙げていただきました。
家庭での姿勢だけではなく、学校の授業参観の際、
教室での姿勢でも気になることを目にされています。
また、体育の授業では小学生の体の硬さに驚いたという声もありました。
大人でも「体が硬いんです」といわれる方はとても多いです。
「いつからですか?」と尋ねると「子どもの頃から」とおっしゃいます。
そして「親も硬かったから遺伝です」とも。
しかし、すべてが「遺伝」ではありません。
ほとんどの場合、後天的な要素が大きいです。
それは何か?
「姿勢」と「動き」です。
きっと今まで特に問題もなく、不自由も感じず、
あたりまえとして日常動作を行なってきた方々がほとんどでしょう。
しかし、そのあたりまえの「姿勢」や「動き」が歪みなどを引き起こしています。
それに気づかないまま何年も・・・
子ども自身が気づいていることもありますが、
大人ほど明確には表現できていないこともあります。
体がしんどいと感じていても言葉で表されないまま数年経つこともあるようです。
その数年のうちに家庭で姿勢の悪さに親が気づいたり、
よく転ぶとかケガが頻発するなどによって子どもの体のおかしさに気づくようです。
子どもはよく「疲れたぁ~」と口にします。
かつての子どもは笑いながら「疲れたぁ~~」と言っていました。
それは「もう飽きた」「私を見て」「お話をしよう」
「ねえねえ、ちょっと聞いて」などの意味が含まれています。
しかし、今の子どもたちはぐったりとして「疲れた・・・・」と言います。
本気で疲れていることを訴えているのです。
ある調査では1979年の保育園児にも「すぐ疲れたと言う子ども」はいました。
全体の1割くらいの子どもです。
その子どもは現在は30代半ばくらいになっているでしょうか。
2010年の同様の調査でも「すぐ疲れたと言う子ども」は相変わらずいます。
しかし、その割合は全体の6割を超えているのです。
疲労感、倦怠感、意欲の低下などは大人の症状ではないのです。
子どもが口にする前に体は悲鳴を上げています。
お子さんのいらっしゃる方は気づいていますか。
子どもの体の悲鳴、心の叫びに。