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コラム
子どもの姿勢に影響する生活様式
2012年2月14日 公開 / 2012年5月14日更新
日本というと「和」のイメージがありますね。
明治維新後は「洋」の文化が徐々に広まり、戦後の生活も大きく変化しました。
さて、現在の生活を「和」と「洋」に分けてみると、
どのくらいの割合でしょうか。
自宅は和室はありますか。
それともすべてフローリングでしょうか。
子どもの頃の家を思い出してみましょう。
何年?何十年前?
時代は様々でしょうが、今との違いは何がありますか。
先ほどの部屋で考えてみます。
和室の部屋数、洋室の部屋数は同じでしょうか。
もしかすると、和室がなくなり、または一部屋だけで、
あとはすべて洋室になったという方が多いのではないでしょうか。
和室では、畳に座る生活が主になります。
冬はコタツ、食事は座卓で、夜は布団を敷くというスタイルですね。
洋室ではどうでしょう。
足の長いコタツがあるようですね。それは椅子に座るタイプ。
ホットカーペットを敷き、ソファがあり、食事はテーブルとイス、
夜はベッドというスタイルになりますね。
単純に書いただけなので、家庭によって様々な生活スタイルがあると思います。
ここで考えていただきたいのは、
畳や床に座ることと椅子やソファに座る事の動作の違い。
椅子やソファに座る動作については、個人差はあまりないですね。
椅子に近づき、膝を曲げて、ゆっくりとお尻を座面に下ろします。
畳や床に座る動作はどうでしょう。
座り方によって多少の違いがありますね。
正座・あぐら・横座り・割座・長座など一番座りやすい、あるいは、
よくしている座り方はどんな姿勢でしょうか。
その座り方をするまでの動作を考えてみてください。
椅子に座る姿勢との大きな違いは、
股関節(太腿の付け根)・膝関節・足関節(足首)の動く範囲です。
つまり、椅子に座るよりも各関節を大きく曲げ伸ばしをする必要があるのです。
椅子に座る生活が多くなってきた今、本来使えるものを
いつの間にか使わないままでからだを使っています。
大人は、子どもの頃には「和」のスタイルが多かったかもしれません。
徐々に生活が洋風化してきました。
しかし、子どもは生まれた時から「洋」の中で生活をしています。
それしか知らないのです。
大人のみなさんが子どもの頃と今の生活で何が変化してきているのでしょうか。
その変化がからだの使い方に与える影響を考えてみませんか。
大人が思う以上に子どものからだは生活環境の影響を受けています。
そのひとつが『姿勢の悪さ』です。
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