ゼロからの起業とは
先日、女性の方から「他者から見られている自分の強みが納得できない」という相談がありました。自分の強みについて考えるのは意外に難しいですよね。私の経験では、友人との会話の中でちょっとしたエピソードを聞いていると、自分の強みに気づくヒントが見つかることがあります。
私の友人に昔から料理が得意な人がいます。彼女は幼い頃からお母さんと一緒に料理をするのが大好きで、家族や友達に美味しい料理を振る舞うのが楽しかったそうです。
ある日、彼女は友達の結婚式のために手作りのウエディングケーキを作ることになりました。最初は不安もあったそうですが、自分の料理の腕を信じて挑戦しました。結果は素晴らしいもので、皆から大絶賛されたそうです。
この経験を通じて、彼女は自分の料理の才能を自覚し、料理に対する自信がついたそうです。自分が得意とすることを活かすことで、自信を持ち、他の人に喜びや感動を与えることができたわけですね。
私自身というと、子供の頃から人と話すことが大好きなくせに人見知りでした。高校ではリーダーシップを発揮し、みんなが協力して一つの目的に向かって動くことが大好きでした。大学のサークルでは人の共通心理学やコミュニケーションに興味を持ち、人との関わりをより深く理解するために活動していました。
卒業後は商業建築の店舗デザイナーの仕事についた時に人の共通心理学が役立ちました。一方、身体的な面では心臓の機能に問題があるという弱みもあります。最初は不安もありましたが、それでも日々の生活を楽しむことを心がけています。
強みと言えるかどうか分かりませんが、パートナーとの出会いによってプライドが高かった私は徹底してアホになれるようになれました。良く言えば心に柔軟性を持つことができたということです。好きな言葉のひとつに松下幸之助氏の「心に縁側を持て」があります。
若い人は「縁側」を知らない方が多いと思います。内でも外でもない曖昧な空間が昔の家屋にはありました。無意識に善か悪かをジャッジしている私にとって、曖昧さを許容するゆとりを持つことは容易ではなく今でも葛藤しています。
色々話しましたが、これらが私の強みと弱みです。
あなたも、自分自身の過去のエピソードを客観的に振り返ってみて下さい。楽しかったことや辛かったこと、何か変化があった瞬間を思い出していると、意外な自分一面に遭遇するかもしれませんよ。