病気を知って気づいて上手に付き合う 【感情】3
快楽と痛み
前回は「もしパニック障害の発作が起きたら【認知】7」でしたが、今回は日常的に誰でも経験する話で、「最近、ちょっとしたことでイラッとしたり怒りっぽくなったのは何故だろう?」と感じたことはありませんか?
それには色んな理由があると思いますが、根っこは実にシンプル。私たちの思考や行動は、ほとんど快楽と痛みの本能を基にしています。
怒りの情動もそのひとつで、相手から何らかの攻撃を受け、それを防衛するために逃げるか迎え撃つかを選択しています。この反応が痛みを回避しているといえます。
一方、相手を攻撃したことで得られる「安心感」や「自己重要感」が快楽です。残念ながら根本的な理由が解ったところで、怒りっぽくなった性格はすぐに修正できません。
それが人間関係の難しいところで、こちらが怒る理由がないように相手をコントロールすることができないからです。つまり、イラッとするのも怒るのも相手に要因があるわけではなく、全て自分が怒りスイッチを入れているからです。
イラッとしたり怒る相手は、家族や友人、職場の部下、同僚、上司、無関係の他人、数え上げたら切りがありません。
その人たち全てに共通している人物は、そう自分自身です。これで自分が怒りスイッチを入れていることが理解できたでしょう。よって怒りっぽさを修正するのは、自分の怒りスイッチを入れないのが一番の解決方法なんです。
次回は自分の怒りスイッチを入れない方法をお伝えします。
終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。
この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。
今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「怒りの起動スイッチはあなた自身が押している」
主語を相手から自分に変えてみると観える景色
【小さな実践】
学んだことを必要な時に必要なスキルを使い、肝心な時に使うことを忘れないこと